IR辻堂駅におりたつと、北口の変り様に、誰しも驚くと思います。今回は、未来都市、湘南C-Xから、城南の里の人々が住んでいた時代の原風景にふれ、又、新しい街に戻ることにしようと思います。
| IR辻堂駅におりたつと、北口の変り様に、誰しも驚くと思います。 今回は、未来都市、湘南C-Xから、城南の里の人々が住んでいた時代の原風景にふれ 又、新しい街に戻ることにしようと思います。 | | 着々と工事が進む湘南C-X | 湘南C-X(しょうなんシークロス)とは | 湘南C-X(しょうなんシークロス)とは、神奈川県藤沢市辻堂駅北口周辺の再開発計画および再開発後の街の名称です。関東特殊製鋼の本社工場跡地を利用転換し、辻堂駅北口を中心とした多様な機能を持つ都市拠点の形成を目的に整備が進められています。面積約25ヘクタールに移住人口2,300人、就業人口1万人を想定しています。並行して辻堂駅ホームの拡張、西口改札口および跨線橋の改築、南口駅前広場の再整備なども行われている。辻堂駅は茅ヶ崎市民の利用も多いことや、西口改札北側はC-X事業用地の西端に位置していることなどもあり、C-X事業には藤沢市だけでなく茅ヶ崎市も一部参画しています。 | 辻堂駅から城南二ツ家稲荷神社へ | 辻堂駅北口に降りて行くと、左手に建設中の巨大なビル、右手には開店済みのショッピングタワーLUZ。辻堂駅から、二本の道路がまっすぐ南に伸びています。以前からあるバス道路は、国道と交わり、隋道をくぐり、その先はライフタウンへとつながっています。新しく整備された左側の道路も国道と交わりバイパスの下をくぐり、城南の里へと、北口地区で、車がぐるりと回りやすいようになっています。 この道路を地図を見ながら、国道めざして歩きました。周囲は見渡すかぎり整地され、商業地区を囲むようにマンションが建ち始めています。 日々、工事がすすみ景観の変るC-Xを左に見て、国道まで。国道を右へ信号ひとつ行くとその角に、二ツ家稲荷神社がありました。神社の境内には、二ツ家公民館や庚申供養塔があり、「二ツ家」の由来を記した看板もありました。 江戸時代、大山詣で帰りの道者や信者たちが宝泉寺(辻堂南)へ詣り、さらに江ノ島・鎌倉方面へ向う途中の休憩所(立場茶屋)として二軒茶店があったことからといわれています。又、「二ツ家」が本来の地名であったとも伝えられています。 | | 二ツ家稲荷神社のひだり横の道をすすみます。この辺は城南一丁目です。2・300メートル歩くと、地図に曲がり角の目印になっている病院が見えました。そこを右に曲がるとバイパスが見えてきました | 二ツ家稲荷神社 | |
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車で何度となく通ったバイパスの下の道ですが、歩くと、はじめてみるような景観です。 バイパスの下の道路は新緑に囲まれ、静かな散歩道でした。 |
側道から、さらに北側の小道は両側にせり出した樹木が緑のトンネルとなり、他の道路にはない空間でした。 このあたりが、城南の原風景でしょうか。 | | | 城南 緑の小道 |
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日枝神社 |
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全国にある日枝神社は、滋賀県大津市にある日吉大社から神様を分けてもらった (勧請)神社(カンジョウ)です。山王信仰の神様です。 勧請(分祀):神道では、神霊は無限に分けることができ、分霊しても元の神霊の神威は損なわれないとされています。 豊臣秀吉が信仰していた(幼名日吉丸、日吉大社のマスコットが猿、など)ため、彼の勢力範囲には多くあるかもしれないという事です。 |
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緑の木陰から、側道に戻りました。 暑い日中でしたが、買い物の人、散歩の人、ジョギングをする人と木陰は人を癒す空間です。 大庭隋道に出る寸前、山側に日枝神社の入り口がありました。 日枝神社の場所がわからず、途中で2,3人の人に尋ねましたが、さあ?という返事で、 ちょっと戸惑ってしまいました。 住宅地の中に、日枝神社を見つけ階段を登ると、境内には社と、折戸町内会会館がありました。 神社を出てすぐ前は隋道の上にあたります。この隋道の上からの眺めは江の島、烏帽子岩まで一望できる隠れた展望スポットに なっているそうです。 日中でも、細い小道になっていて一人では、少し心細い感じでした。 |
大山道標と大山道の鳥居 |
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大山道標と道大山の鳥居 |
又側道に戻り、大庭隋道の入り口まで出てきました。 辻堂駅のほうに向かって、次の信号を左に曲がります。国道1号の向かい側から細めの道が分かれていて、その角にお堂に納められた大山道標が立っています。東海道と大山道が交差する四谷辻に建てられていた道標で、「これより大山みち」とあります。 道標の上に座っているのは大山不動のようです。お堂の脇には記念碑もありました。 |
四ツ谷の地名の由来については、「四家(よつや)」、つまり四軒の家があったからともいわれています。江戸からの里程は、辻堂四谷まで13里との事です 四ツ谷の立場には、大山参りの客目当ての茶店や旅篭が数軒あり、 「大山詣」の帰りに一休みする人々で賑わっていたといいます。 現在の四ツ谷は、車の排気煙と騒音の行き交う幹線道路が通り、旧道の面影はありません。 |
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四谷の信号と幹線道路 |
四谷の信号から、辻堂駅にまっすぐ伸びる幹線道路に戻ってきました。 ここからは辻堂駅まで歩いて10分あまり、一直線です。 未来都市湘南C-Xから、歴史の色が濃く残る城南の緑の中へ、2時間あまりのウオーキングでしたが、 近代都市の片すみに、江戸が息づいているのを感じる、ひと時でした。 |
取材&記事 happyrarasann |