クサスギカズラは本州、四国、九州、沖縄の海岸近くに自生する半つる性の多年草で、江の島では街路樹の中や海側傾斜地の藪の中、岩場などで観察することができます。
江の島に咲く花≪クサスギカヅラ≫ | ||
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![]() クサスギカズラの葉状枝と実 |
しかしキジカクシやハマタマボウキの液果は赤く熟しますが、クサスギ カズラは汚白濁の液果を結ぶことから区別できます。生薬の天門冬 (てんもんどう)は、クサスギカズラの根(紡錘状の貯蔵根)の皮を除いて 蒸し砂糖漬けにしたもので、鎮咳、利尿、強壮薬として用いられており、 また各種の抗菌作用もあるといわれています。 本コラムでは植物をエングラー/クロンキストの分類体系によって紹介し、 |
クサスギカズラは海岸近くに自生する単子葉植物で、木本に見えます が草本(多年草)です。根は紡錘状となり、茎の下部は木質化し上部は 他物にからみつき1~2mの長さになります。枝は光沢のある針状緑色 で長さ1~2cm、1節に1~3個束になって太い枝につき、一見葉のように 見えることから葉状枝ともいいます。 葉は4~5mmの刺状になって太い枝につきます。花期は5~6月、 |
![]() クサスギカズラの葉(刺状)と実 |
【写真&文:坪倉 兌雄】