平成25年度総合防災訓練は、8月31日(土)快晴の炎天下、消防防災訓練センターで行われ、訓練は多彩でテキパキとリアルでした。
2013藤沢市総合防災訓練
2013年9月5日 (取材&記事:tonyan)
平成25年度藤沢市総合防災訓練は、8月31日(土)快晴の炎天下、藤沢市消防防災訓練センターで行われました。訓練内容は多彩で、訓練はテキパキとリアルに行われました。 総合防災訓練の目的は、初動体制の確立と大規模災害発生時の実災害に対応するため防災関係機関の機動力を結集、即時救援体制を確立、その防災協定等の有効性を検証し、実効性を確保することにあります。 |
【 地震発生から初動対応 】 |
防災行政無線で、発生時間・場所・規模と市民への対応・心構え等を伝える。その後、関係機関・報道より情報を収集する。 災害対策本部設置訓練は、市長を本部長とする事前に計画された組織を立ち上げ、同時に各地区の防災拠点本部も立ち上げる。 災害対策本部の初動訓練は、各地区防災拠点本部による情報収集と伝達・消防局による情報収集と伝達を実施する。 |
災害対策本部の立ち上げと初回会議 訓練閉会式と実施後の評価 |
初回会議は、関係機関・報道よりの情報取集を報告・消防局の情報収集を報告・各地区防災拠点の情報収集を報告と進み、自衛隊への災害派遣要請とリアルに訓練が行われました。 |
【 大震災に伴う対応訓練 】 |
大震災に伴う対応訓練は、住宅が倒壊し取り残された人がいないかの捜索と取り残された人の救出に機械力を使った訓練が実施された。また救助された方の応急救護訓練(搬送・医療処置)が実施されました。 |
厳しい夜間との想定で訓練全景(照明・救急搬送車の待機など) |
救助工作車と機材(カッター吊り具など) 閉じ込められた人を捜す災害救助犬 |
【 炊き出し・給水 】 |
食糧供給訓練(炊き出し)は、今回自衛隊に要請し実施しましたが、大災害発生時は自衛隊も手が回らないでしょうので、市民参加型(ボランティア)が求められるでしょう。 応急給水は、各地域に備蓄タンクと給水機材がストックされている。その各地域でも応急給水訓練が行われていますので一度は参加しておくことが重要でしょう。 |
陸自第4施設群(座間)の食糧供給訓練 藤沢市管工事業協同組合の応急給水訓練 |
【 大震火災防御と避難誘導訓練 】 |
火災の輻射熱を噴霧放水で遮蔽する大震火災防御訓練と輻射熱が遮蔽された中を避難誘導する訓練が行われました。 |
【 エアーテント開設訓練と応急救護開設訓練 】 |
六会消防隊によるエアーテント開設訓練 医療関係諸団体による応急救護開設訓練 |
【 情報収集伝達訓練・緊急物資搬送訓練 】 |
郵便屋さんの地域情報収集は、的を得た活動であり信頼性も高い、市民にとってありがたい。今回の訓練も多くの局員を動員し圧巻でした。緊急物資搬送訓練は、山形市(相互援助協定市)多くの関係諸団体が関わっており、事前の調整・訓練が欠かせない分野でしょう。 |
郵便局員の情報収集伝達訓練 緊急物資搬送訓練 |
【 インフラ復旧訓練 】 |
道路障害物除去訓練 : 藤沢市(土木部) / 道路復旧訓練 : 神奈川県藤沢土木事務所・(社)藤沢市建設業協会 ガス管復旧訓練 : 東京ガス㈱神奈川支社神奈川西支店 / 水道管折損復旧訓練 : 神奈川県企業庁・藤沢市管工事業協同組合 交通信号機復旧訓練 : 神奈川県警察本部(藤沢北警察署)・湘南電業協会 / ※ 照明投光訓練 : 東京電力㈱藤沢支店 |
道路復旧訓練 ガス管復旧訓練 |
【 編 集 後 記 】 |
外国人に理解されづらい日本語に「段取り8分」との言葉がある。「段取り8分」は、事前に準備しておくことで、スムーズに事が運び・間違いが少なく実に有効なことを誇張して表現している。有効な成果は、準備・予行演習(訓練)など段取りに帰着する。 尊い先人の教え「段取り8分」を肝に銘じて準備を怠たらず、災害を最小化し幸せに豊かに暮らせる地域社会を実現しましょう。 |