
江の島の植物・野草≪シロツメクサ(白詰草)≫
2014年7月15 日 (写真&文:坪倉 兌雄)
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多数の花が密集して頭状に集まり、葉は3小葉で班紋がある | |
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シロツメグサは踏みつけに強く、茎は地上をはい各節より根を出して増え、空気中の窒素を固定する根粒菌をもつことから、レンゲソウ(ゲンゲ)などと同じように緑肥や、牧草などにも利用されます。同属のアカツメグサ(T. pratense)もヨーロッパ原産の多年草で牧草として輸入されたものが野生化し、ムラサキツメクサとも呼ばれ、江の島では北緑地などに生育しています。茎の高さは30~60㌢で褐色の軟毛が生えます。葉は3小葉からなり、小葉には淡緑色の班紋があります。葉のわきに多数の花が密集して頭状に集まり、花は紅紫色を呈して長さは1.3~1.5㌢、シロツメグサと異なり踏みつけには弱く、人の集まる場所ではシロツメグサのほうが優勢になります。シロツメグサと同じく根粒菌をもつことから緑肥に、牧草や干し草としても利用されます。シロツメグサは長い花茎を出しますが、アカツメグサは花のすぐ下に葉があり、葉先がやや尖り全体に大形であることなどから見分けることができます。アカツメグサの花は紅紫色ですが、白い花をつけるシロバナアカツメグサもあります。また北緑地では同じマメ科のコメツブウマゴヤシやウマゴヤシなどの帰化植物も生育しています。 |