マルバグミは江の島では海沿いの藪の中や、参道わき、江の島大師境内、龍野ヶ岡自然の森などに生育しています。
江の島の植物・常緑低木≪マルバグミ(丸葉茱萸)≫
2015年11月18日 (写真&文:坪倉 兌雄)
江の島の植物・常緑低木≪マルバグミ(丸葉茱萸)≫ マルバグミは福島県以西、四国、九州、沖縄の海岸近くに分布し、江の島では海沿いの藪の中や、参道わき、江の島大師境内、龍野ヶ岡自然の森などに生育しています。 | |
名前の由来はグミの仲間で、葉が丸いことからマルバグミ(丸葉茱萸)、葉が他のグミに比較して大きいことからオオバグミ(大葉茱萸)とも呼ばれています。グミの語源はクミ(木実)で、これに漢語の茱萸(しゅゆ)を当てた、とする説があります(語源辞典より)。ミカン科の呉茱萸(ご・しゅゆ)は中国原産の落葉小高木で、茎や葉に軟毛を密生し、果実はグミと同じ赤色ですが形は全く異なります。同じ海岸近くに生えるマルバアキグミはアキグミの変種とされ、4~5月に開花して果実は10~11月に赤く熟します。江の島でみられるグミの仲間には、10月頃に小さい実をつけるアキグミがセンタープロムナードで、ナツグミは北緑地広場で6月頃に熟し、ナワシログミやトウグミはサムエル・コッキング苑や江の島大師の境内などで実は5月頃に熟します。グミの実は生食できますが、ジャムや果実酒としても利用できます。 |