
アイリッシュ・ハープと語りによる宮沢賢治の世界
2016年 7月 1日 (取材&記事:hiramechan)
チラシを見た時、「アイリッシュ・ハープ」とはどんな音色?と思って興味を持ったのですが、主役は「語りによる宮沢賢治の世界」でした。演題は、「やまなし」と「よだかの星」(下線のタイトルをクリックすると、青空文庫のページが開きます)。ハープの音色をバックにした、文字通りの一人語りです。 当日は、35年間ひとり語りを続けてこられた林洋子さんの跡継ぎである二代目・巖谷陽次郎さんの語りと、アイリッシュ・ハープ奏者・小林秀吏さんの演奏を楽しみました。 | |
![]() 演目「やまなし」の1節の動画はコチラ⇒ | ![]() 会場は、遊行寺の信徒会館大広間 |
朗読ではなく、生の音楽と共に宮沢賢治の作品を一人で語り演じる「林洋子賢治語り芸」は、上演に高い舞台は使わず、観客と同じ平場。直接お互いの目と目が見かわせる関係の上演。お寺の本堂、公民館和室、画廊、ソバ屋の2階、神社の社務所、ライブハウス、教会、個人宅居間などが会場。全国どこへでも、語り手の林洋子と伴奏者の二人で楽器と簡単な照明器具を持って出かけて行く出前公演。公演主催者はすべて普通のお母さんたち・学生たちで、この人達と一緒になって創りあげる「宮沢賢治の世界」です。 | ||
![]() | 幕間には、子供たちがハープに興味津々で寄ってきます。奏者の小林さんも、楽しそう。林洋子さん(右の写真)は、「こんなふれあいが楽しい」と話していました。 「クラムボンの会」の出前公演はいつもこんな感じだそうです。 会の詳しいことはコチラ⇒ | ![]() |
主催したのは、幼児グループつくしんぼと旧モーガン邸を守る会。つくしんぼが、お泊り会を開いてきたという遊行寺の信徒会館が会場。椅子などのセットや受付など、お母さんや子供たちが担当していて、照明係も子供たちでした。 | ||
![]() | ![]() | ![]() |
つくしんぼ出身の照明係さん(小6の4人)に拍手を贈る林さん始め3人の、嬉しくて嬉しくてたまらない顔。観客席の方々も、一人語りに引きこまれた後、和やかな笑顔でした。こんな時、賢治の世界では、「かぷかぷと笑う」のだそうです。 |