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平塚の海で 波の力で電気を作る

2020年10月15日  (s.takahashi)
平塚波力発電所は、令和2年2月に環境省の委託事業により東京大学生産技術研究所林研究室が中心となり設置されました。当波力発電所は、波に負けない強さを持ちながら、海でふつうにみられる小さな波で発電できるよう、さまざまな工夫がされている。海底から高さ8.6mの所にある4本の支柱の上に発電機械を設置して、そこから幅8.0mのラダ(波受け板/なみうけばん)が海中につり下がっています。このラダーが波を受けて前後に動き、高さ1.5mの波でコンビニ1軒分に相当する45キロワットを発電します。
nami 2平塚の海で試験を実施中の「波力発電所」
● 日本の電力の状況 - 太陽光や、風、地熱、波を利用した再生可能エネルギーの必要性 ―――
私たちが日常生活して行くために石油、石炭などで作る火力発電、原子力発電などが使われています。中でも約75%は火力発電で作られています。しかし、地球温暖化の大きな原因の一つである二酸化炭素を多く排出しています。クリーンなエネルギーを利用する方法としては太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電などが知られています。elec power 2この地球温暖化の大きな原因の一つはものを燃やすときに発生する二酸化炭素です。石油、石炭などを燃やして電気を作る火力発電も、この二酸化炭素をたくさん出してしまいます。
このため、地球温暖化を進ませないようにするためには、太陽光や、風、地熱、波を利用した再生可能エネルギーにより、発電を進めていくことが、これからとても大切です。

 
●平塚波力発電の実験概要
平塚波力発電所は、令和2年2月に環境省の委託事業により東京大学生産技術研究所林研究室が中心となり設置されました。平塚波力発電所の前身は平成28年、文部科学省の東北復興プロジェクトで岩手県久慈市に1号機となった久慈波力発電所。これは波力発電所から電力会社の送電線に接続した国内初の事例となりました。この時のメンバーを中心に同年6月に「平塚海洋エネルギー研究会」発足。産・学・官・が一体となって調査研究会などを始めました。nami 4 産業界からは平塚市内の横浜ゴムが波力をエネルギーに変えるラダー部分の構築を、山川機械製作所がデジタルと技能でパーツを微調整や改修工事を請け負っています。技術的な設計は東京大学生産技術研究所の丸山特任教授が担っています。その他 波には、小さなものから大きなものまでさまざまですが、波力発電所は、台風の大波にも負けない頑丈さがたいせつです。また大きな波でたくさん発電するには、設備が大きくなり小さな波の力では動かず、ふだんは発電出来なくなる。
「平塚波力発電所」は、波に負けない強さを持ちながら、海でふつうにみられる小さな波で発電できるよう、さまざまな工夫をしています。海底から高さ8.6mの所にある4本の支柱の上に発電機械を設置し、そこから幅8.0mのラダー(波受け板/なみうけばん)が海中につり下がっています。このラダーが波を受けて前後に動き、高さ1.5mの波でコンビニ1軒分に相当する45キロワットを発電します。

nami 1また、この波力発電所に必要なデータは虹ケ浜沖に見える総合実験タワーから波の高さや潮の流れなどを観測して送る仕組みになっています。海での事業は公共性を重視しなければなりません。海は個人のものではため、海上交通や漁業の妨げにならいように配慮が必要です。これからの展望を、「今後5年間で知見や技術を集約して商用化、10年後には完成度を高めて全国展開というのが今の考えです。目標は全国に1万台。そうすれば原子力発電所1基に相当する発電量になり、設置に掛かる費用も同じ程度。波力発電所の寿命を25年程度とすれば、更新する時期で企業は新たに次の段階に進めることができます。発電所はとってもコンパクトで、これを水平連結すると発電量を大きくすることができ、その地域に必要な発電量を自由に組み合わせることができます。「波力発電所」は東京大学のほか、造船、電機・機械、電力、ゴム製品、土木建設、潜水工事など、様々な会社の協力により作られました。勿論、平塚市内の会社も多く参加しています。

【資料:平塚市提供】
 

記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。   markenopo 2020年10月12日