江ノ電沿線 文人たちの風景
江ノ電沿線新聞に24回にわたって連載された「沿線夢想」が原型。鎌倉をこよなく愛した著者 金子 晋(かねこ すすむ)が、鎌倉にゆかりのある文人たちのいきいきとしたエピソードを1話完結方式で50話まとめている。急速に変貌する鎌倉。このままでは、鎌倉にゆかりのある文人たちの足跡があとかたもなく地中に埋もれてしまうのではないか。そのような危機感がこの本を生み出したのではないかと、序文で中野孝次は記している。
「鎌倉駅周辺から名越へ」「材木座から由比ヶ浜へ」「長谷から極楽寺へ」「由比ヶ浜から扇ヶ谷へ」の4部構成で、各部に文人たちの足跡を説明した地図が添付されている。文人たちの足跡をもとめて鎌倉散策をするときの参考にもなるので便利である。また、各文に添えられている写真が鎌倉の往時を偲ばせ、郷愁をさそう。
作者:金子 晋(かねこ すすむ)
出版社:江ノ電沿線新聞社
価格:1,500円
出版年月:1990年4月1日
ページ数:120ページ
参考情報:総合市民図書館に2冊、辻堂市民図書館に1冊所蔵されています。
(2017/4/17 文責:Tanbakko)