湘南のお地蔵さま『足下地蔵』
今回は西湘のお地蔵さまを紹介する。小田原駅から大雄山線に乗り井細田(いさいだ)駅で…
今回は西湘のお地蔵さまを紹介する。小田原駅から大雄山線に乗り井細田(いさいだ)駅で…
続・湘南のお地蔵さま-10 『足下地蔵』
2017年10月02日 (記事:江ノ電沿線新聞10月号)
『足下地蔵』 小田原市 扇町 中島淳一
今回は西湘のお地蔵さまを紹介する。
小田原駅から大雄山線に乗り井細田(いさいだ)駅で降りる。東へ五分程行くと旧甲州街道に突き当たるが、さらに百メートル程南に行くと立派な地蔵堂にたどり着く。正式には法界山西光寺といい、本尊の木造地蔵菩薩(足下地蔵)と十王像などを祀る。
足下(あしさげ)地蔵の名は両足を組まず、左足を踏み下げる半跏(はんか)という仏さまの足の組み方に由来するが、この像は江戸初期に鎌倉仏師が作ったお地蔵さまで、当時の小田原城主の篤い信仰を受けたという話が今に伝わる。 またこの像は「はなとり地蔵」とも呼ばれ、人に代わって農耕馬の鼻の綱を上手に引っ張り、農作業を手伝ってくれたやさしいお地蔵さまでもあるそうだ。
その胎内には同じお姿のお地蔵さまが安置され、三十年に一度御開帳されるそうである(前回は平成十三年八月)。
このお堂は普段は閉まっており、一月と八月の二十四日の祭礼の時に近くでお参りができる。また境内の湧水は延命水と呼ばれ、とても美味しい。
私は祭礼の日に参拝したが、役員の方々のやさしさにふれ、お地蔵さまに守られている「自信」を感じた。
小田原駅から大雄山線に乗り井細田(いさいだ)駅で降りる。東へ五分程行くと旧甲州街道に突き当たるが、さらに百メートル程南に行くと立派な地蔵堂にたどり着く。正式には法界山西光寺といい、本尊の木造地蔵菩薩(足下地蔵)と十王像などを祀る。
足下(あしさげ)地蔵の名は両足を組まず、左足を踏み下げる半跏(はんか)という仏さまの足の組み方に由来するが、この像は江戸初期に鎌倉仏師が作ったお地蔵さまで、当時の小田原城主の篤い信仰を受けたという話が今に伝わる。 またこの像は「はなとり地蔵」とも呼ばれ、人に代わって農耕馬の鼻の綱を上手に引っ張り、農作業を手伝ってくれたやさしいお地蔵さまでもあるそうだ。
その胎内には同じお姿のお地蔵さまが安置され、三十年に一度御開帳されるそうである(前回は平成十三年八月)。
このお堂は普段は閉まっており、一月と八月の二十四日の祭礼の時に近くでお参りができる。また境内の湧水は延命水と呼ばれ、とても美味しい。
私は祭礼の日に参拝したが、役員の方々のやさしさにふれ、お地蔵さまに守られている「自信」を感じた。
※江ノ電沿線新聞2017年10月号掲載コラムをえのぽに転載しました。
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2018年6月12日