毛利悠子 グレイ スカイズ藤沢育ちの美術家・毛利悠子さんの個展が、藤沢市アートスペースで開催されています。
毛利悠子 グレイ スカイズ
<2018/1/8 取材・記事:Tanbakko>
藤沢育ちの美術家・毛利悠子さんの個展「毛利悠子 グレイ スカイズ」が、藤沢市アートスペースで開催されています。
毛利悠子さんは、磁力や重力、光など、目に見えず触れられない力を感じとることのできるインスタレーション(空間芸術)を制作しています。国内外の展覧会に多数出品して、数々の賞を受賞している新進気鋭の芸術家です。
作品は3つのパートにわかれて展示されています。
●Everything Flows
最初に鑑賞するのは≪Everything Flows≫という作品です。≪Everything Flows: This is not Ocean(and I Didn’t Drink Beer)≫、≪Everything Flows 1≫、≪Everything Flows 2≫の3作品が展示されています。
古代ギリシアの哲学者・ヘラクレイトスが提唱した「万物は流転する」をコンセプトに、毛利さんが2015年から旅先で「なにか」が変容していく様子を撮りため、まとめた映像作品です。
画像は≪Everything Flows 1≫の映像の一つです。毛利さんが旅先で体験した様々な映像が映し出されます。
●パレード
次に鑑賞するのは≪パレード≫という作品です。
トップページにも使用した画像です。≪パレード≫という作品名は、エリック・サティのバレエ曲からとられました。サティが作った「家具の音楽」にちなみ、壁紙が音楽を自動演奏する仕組みが取り入れられています。刻々と変化する壁紙の色や模様を特別な機械で読みとることで、無機質な道具たちが、動き音を奏でており、幻想的な空間が体感できます。
この作品の旧名は「大船フラワーセンター」。毛利さんが幼少のときに親しんだ植物園です。
●モレモレ:ヴァリエーションズ
最後に≪モレモレ:ヴァリエーションズ≫という作品を鑑賞します。毛利さんは、東京の駅構内で見かける水漏れ現場に着目して、この作品を構想しました。
今回レジデンスルームに展示されている作品は、この場所で行ったワークショップの成果です。人為的に水漏れを起こしたうえで、複数名の共同作業でそれに対処し、即興的に制作されたインスタレーション作品です。
そのワークショップの様子は併設のモニターで確認できます。下記画像はそのモニター映像を撮影したものです。
展示会名の「グレイ スカイズ」の「グレイ」は、毛利さんの育った藤沢のイメージからとったもの。グレイの持つ豊かさに気づいた毛利さんが発するメッセージを展示作品から感じ取っていただければと思います。アートスペースに足を運んで、「グレイ スカイズ」の世界を体感してみてはいかがでしょうか。
毛利悠子さんからのメッセージです。
●毛利悠子 グレイ スカイズ 開催概要
・展示期間 2017/12/2(土)~2018/1/28(日)
※休館日は毎月曜日、月曜日が祝日の場合は翌火曜日が休館です。
※年末年始 2017/12/28(木)~2018/1/4(木)は休館です。
・会場 藤沢市アートスペース
(藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス湘南6F)
・料金 観覧無料
・URL 藤沢市アートスペースホームページ
・展示期間 2017/12/2(土)~2018/1/28(日)
※休館日は毎月曜日、月曜日が祝日の場合は翌火曜日が休館です。
※年末年始 2017/12/28(木)~2018/1/4(木)は休館です。
・会場 藤沢市アートスペース
(藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス湘南6F)
・料金 観覧無料
・URL 藤沢市アートスペースホームページ
2018年5月8日