鎚起(ついき)銅器を楽しむ鎚起とは、金属板に焼きなましを繰り返しながら金鎚(かなづち)や木槌で形を整える鍛金技術です。銅を使い作品づくりを楽しんでします。
鎚起(ついき)銅器を楽しむ
2018年 5月19日 hiramechann
鎚起とは、金属板に焼きなましを繰り返しながら金鎚(かなづち)や木槌で形を整える鍛金技術です。鎌倉市七里ガ浜に工房を構える池田陽一さんは、板金加工を仕事にしてきましたが、今は会社をご子息に譲り、長年培った技術を生かして、装飾品や調理器具など様々な作品を作っています。柔らかくて焼なましの可能な銅の細工は加工範囲が広いので、とても魅力的なのだそうです。
制作中の鯉のぼりの図:下図を貼り付け、ノミなどで浮き立たせたり削ったりして、絵を描くように形を作ります。大変細かい細工も可能です。
銅はたたくと硬くなるため、熱して柔らかくし水で冷ます(冷ましても硬くならない)を繰り返しながら、たたいて縮める感覚で絞り込んで成形してゆき、調理器具や装飾品を作ります。
このような魅力を広めたいと、教室「工房 陽」を始めました。友好を深めるバリ島風の建物の中で、じっくり鎚起を教わりながら、自分だけの作品を作ることができます。(バリ島の住居を模した、木造の工房天井)
地元愛の強い池田さんは、鎌倉七里ガ浜町内会に子供おみこしを寄贈しています。それを先導する纏の本格的な飾りも、作品の一つです。龍口明神社の秋季例大祭に向けて、子どもたちに太鼓を教えるのを楽しみにされています。
一方、1983年には愛する七里ガ浜でサーファーたちを集めて「七里ヶ浜クリーンコミュニティ」を立ち上げて以来、会長として海岸清掃活動を続けてきました。またサーフィンで訪れたインドネシアのバリ島と親交が深く、友好関係をさらに発展させるために、2010年「NPO法人日本バリ協会」を立ち上げその理事長として、インドネシア・バリ島との友好活動に尽力されています。
サーファー仲間から贈られた左の絵をもとに銅で彫りました。
2018年5月18日