隠れキリシタン資料館
隠れキリシタンの遺物の蒐集で知られる澤田美喜記念館を訪ねた。記念館は、2018年5月潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産登録勧告を受けた。

隠れキリシタン資料館 澤田美喜記念館(大磯)
2018年6月18日 (Itazu)




大磯駅前のエリザベス・サンダース・ホームの入口
澤田美喜
隠れキリシタンの遺物の蒐集で知られる澤田美喜記念館を訪ねた。記念館は、2018年5月潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産登録勧告を受けたのを契機に、澤田美喜が蒐集していた踏絵やマリヤ観音像などの隠れキリシタン遺物が注目されている。
澤田美喜(1901~1980)は、三菱財閥創始者岩崎弥太郎の孫で、熱心なキリスト教徒。戦後、占領軍の兵士と日本の女性の間に生まれた孤児を養育するために私財を投じてエリザベス・サンダース・ホームを設立したことで知られる。隠れキリシタン資料館は、澤田が遺したもう一つの仕事のコレクションである。

(蓮華台の上に十字架があり普段は像の中に隠れている。)

記念館には澤田の蒐集した千点に近い(現873点)「隠れキリシタンの遺物」の一部が保管されている。
「300年近く続いた激しいキリシタン弾圧の嵐の中、死をも恐れず、命がけで信仰を守り続けたほとんどが貧しい農民、漁民、市井の庶民がかろうじて隠し了せた品々が展示されている。」(ガイドブックによる。)
「300年近く続いた激しいキリシタン弾圧の嵐の中、死をも恐れず、命がけで信仰を守り続けたほとんどが貧しい農民、漁民、市井の庶民がかろうじて隠し了せた品々が展示されている。」(ガイドブックによる。)




(左)阿弥陀如来の立像。背面の扉中に象牙の十字架上のキリスト像が隠されている。
(右)マリア観音像(背面に十字架)
(右)マリア観音像(背面に十字架)


数々のマリア観音像


伝高山右近作のマドンナ像
紙の踏み絵(右:額装)と版木(左)


(左) 魔 鏡(写真は鏡の表面、裏面は見た目は普通の鏡にしか見えない)
(右) 壁に投影され浮かび上がったキリストの像
(右) 壁に投影され浮かび上がったキリストの像
鏡に反射させて壁に投影するとキリストの像が浮かびあがる魔鏡。江戸時代、隠れキリシタンたちが造り、キリスト像を浮かび上がらせて礼拝していたとみられ、澤田美喜が戦後に長崎県下で入手したもの。光を反射させた時だけ像が浮かび上がる鏡を作成する技術の高さにも驚かされる。

澤田美喜記念館のホームページはこちら → http://sawadamiki-kinenkan.com/
