やじきたが来た!見た!食べた?藤澤浮世絵館の展示「やじきたが来た!見た!食べた?藤沢・東海道の名所と名物」が始まりました。
やじきたが来た!見た!食べた?藤沢・東海道の名所と名物
2018年9月17日(取材・記事:Tanbakko)
藤澤浮世絵館の新しい展示「やじきたが来た!見た!食べた?藤沢・東海道の名所と名物」が始まりました。東海道の旅の世界を今に伝える名キャラクター「やじきた」が描かれた浮世絵をはじめ、街道の様子や名所・名物などが紹介されています。11月4日(日)まで展示されます。
東海道五十三次コーナー
東海道の旅の世界を今に伝える名キャラクター「弥次喜多」は、江戸時代後期に活躍した戯作者・十辺舎一九が生み出し、大きな人気を博しました。その人気を裏付けるように「弥次喜多」を用いたリメイク作品が数多く出版されました。
東海道五十三次コーナーでは、リメイク作品の代表作「東海道中栗毛弥次馬」が展示されています。万延元年(1860年)に、文を仮名垣魯文、絵を落合芳畿が担当して制作されたもので、今回の見どころの一つです。
展示作品は、「名物」、「名所」、「おもしろ話」、「街道のようす」の4つにカテゴライズして展示されています。展示作品のいくつかを学芸員による見どころ解説の画像から紹介しましょう。
「日本橋」では、豆売り、寿司の屋台、天ぷらの屋台が描かれています
東海道の難所・大井川の河渡りの様子が描かれています
藤沢宿の旅籠で狐拳(きつねけん)に興じている弥次さんと喜多さん
平塚の茶屋で一服している弥次さんと喜多さん 犬に団子を狙われています
藤沢宿コーナー
藤沢宿コーナーでは、歌川広重による貼交絵(はりまぜえ)の傑作「東海道五十三次図会」が展示されています。貼交絵とは1枚の絵の中に数種類の絵を配置したものです。今回の展示作品は、1枚につき3~4か所の宿場、風景、ゆかりの物語の場面などが描かれています。
藤沢、保土ヶ谷、戸塚、神奈川の貼交絵
江の島コーナー
江の島コーナーは「江の島風景 浜辺の子どもたち」というテーマで、江の島の浜辺で遊ぶ子どもたちを描いた浮世絵などが展示されています。
企画展示コーナー
企画展示コーナーは「やじきたとめぐる江戸の旅」と題して、「やじきた」が描かれた浮世絵作品や江戸時代の旅をしのぶ旅道具などが展示されています。
また、十辺舎一九関連の「東海道中膝栗毛」「続 東海道中膝栗毛」「東海道中画本膝栗毛」「江之島土産」も展示されています。
企画展示コーナーのテーマは「やじきたとめぐる江戸の旅」
左の絵:歌川広重「東海道五十三対 二川」 右の絵:歌川国重(三代豊国)「東海道 原」
膝栗毛を読んでいる娘さんの言葉を学芸員が読み解いてくれました
江戸時代の旅をしのぶ旅道具も展示されています
●学芸員による見どころ解説が10月20日(土)に行われます。
・日時:2018年10月20日(土)11:00~/15:00~ 2回開催(各回30分程度)
・会場:藤澤浮世絵館
・定員:各回40名(当日先着順) ※申込不要・参加費無料
・日時:2018年10月20日(土)11:00~/15:00~ 2回開催(各回30分程度)
・会場:藤澤浮世絵館
・定員:各回40名(当日先着順) ※申込不要・参加費無料
なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページ(下記)では、展示作品の解説を掲載しています。あわせてご覧ください。
http://fujisawa-ukiyoekan.net/collections/top.html
※浮世絵の画像はチラシをスキャンするか、学芸員による見どころ解説での画像を撮影して掲載しました。
不鮮明なところがありますが、ご容赦願います。実物は是非藤澤浮世絵館でご覧ください。
2018年9月17日