湘南のお地蔵さま 『亀井地蔵』 。逗子郵便局前の細い道を入ると亀井児童公園がある。平成13年に再整備を行った公園で、そこに亀井地蔵さまが祀られている。
湘南のお地蔵さま 22 『亀井地蔵』
2018年10月5日 (記事:江ノ電沿線新聞10月号)
『亀井地蔵』逗子市 逗子 中島淳一
亀 井 地 蔵
逗子駅東口から逗子銀座を抜け、逗子郵便局前の細い道を少し入ると亀井児童公園がある。平成一三年に市民と共に再整備を行った公園だが、その一角に公共の場所には珍しくお地蔵さまが祀られている。その名を亀井地蔵という。
この公園付近からは古墳時代後期(七世紀頃)の土器や中世の石造物、近世近代の墳墓遺跡が発見され、近くを流れる田越(たごえ)川周辺に多くの人々が住み、日々の生活や様々な人生儀礼を営んできたことを物語る。
由緒書によればこの地蔵尊は昭和五九年四月に、この地に足跡を残した多くの人々の霊を供養するため地元の人々により建立されたという。大きく安定感のある蓮台の上に立ち、右手に錫杖左手に宝珠を持って優しい笑顔で公園を駆け回る子どもたちをいつも見守っている。「亀井」とはこの地の旧地名。伝承では源義経の従者で、共に平泉で亡くなった四天王の一人亀井六郎の屋敷がこの地にあったことからこの名が付いたとも言われる。
今も商店街のお祭りでよく利用される小さな児童公園。そしてあたかもその主のごとく祀られる亀井地蔵は、本当は大好きな子どもたちと一緒に遊びたいのかも。もし坊主頭の和風な出で立ちの子どもを見たら、それがお地蔵さまかも知れない。
江ノ電沿線新聞社のホームページ⇒ こちらから
この公園付近からは古墳時代後期(七世紀頃)の土器や中世の石造物、近世近代の墳墓遺跡が発見され、近くを流れる田越(たごえ)川周辺に多くの人々が住み、日々の生活や様々な人生儀礼を営んできたことを物語る。
由緒書によればこの地蔵尊は昭和五九年四月に、この地に足跡を残した多くの人々の霊を供養するため地元の人々により建立されたという。大きく安定感のある蓮台の上に立ち、右手に錫杖左手に宝珠を持って優しい笑顔で公園を駆け回る子どもたちをいつも見守っている。「亀井」とはこの地の旧地名。伝承では源義経の従者で、共に平泉で亡くなった四天王の一人亀井六郎の屋敷がこの地にあったことからこの名が付いたとも言われる。
今も商店街のお祭りでよく利用される小さな児童公園。そしてあたかもその主のごとく祀られる亀井地蔵は、本当は大好きな子どもたちと一緒に遊びたいのかも。もし坊主頭の和風な出で立ちの子どもを見たら、それがお地蔵さまかも知れない。
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2018年10月05日