バッハ平均律コンサート藤沢・湘南のピアニストたちが弾き紡ぐ24人24色の「バッハ平均律クラヴィーア曲集第Ⅰ巻全曲演奏会」が開催された。
24人24色のバッハ「平均律クラヴィーア曲第Ⅰ巻」演奏会
2018年12月11日 (itazu)
藤沢・湘南のピアニストたちが弾き紡ぐ24人24色の「バッハ平均律クラヴィーア曲集第Ⅰ巻全曲演奏会」が2018年12月2日湘南台文化センタ市民シアターで開催された。
案内チラシと満員の会場
24人24色平均律コンサートは今回客演されている古川五巳さん(昭和音大名誉教授、藤沢在住)の提唱で10年前から京都で始まり、松山、仙台とその地のピアニストたちの演奏で開催され、今回、藤沢で実現した。 バッハの「平均律クラヴィーア曲集」は、前奏曲とフーガという2曲1組で、すべての長調と短調、合計24の調で書かれ、第1巻と第2巻がある。「音楽の旧約聖書」と呼ばれるほど重要な古典で、バッハ研究の権威シュバイツァーは、「喜び、悲しみ、涙、嘆き、笑いすべてが聞くもの者に向かって響き寄せてくる」と書いている。(クラシック音楽鑑賞辞典(神保理一郎著)講談社学術文庫参照
深沢亮子さんの前奏曲一番(グノーのアベマリアで使われ有名になった曲)から始まる。
4人の客演(深沢亮子さん、古川五巳さん、尾高惇忠さん、野田清隆さん)他20人のピアニストが、一曲毎、入場し退場してゆくリレー式のユニークな演奏会で、まず前半は深沢亮子さんの前奏曲一番(グノーのアベマリアで使われ有名になった曲)から始まり、休憩と客演者によるトークをはさんで、後半と最後の24曲目は野田清隆さんの熱演で終わった。演奏は、次々リレーされてゆくうちに、堅さも見られた雰囲気も次第に観客と一体感が出来てきて会場全体が深いバッハの音楽に包まれ感動的な演奏会になっていった。
最後の曲目は野田清隆さんの熱演で終わる。
客演者によるトークでは、バッハのこの曲が、作曲、ピアノ、指揮などジャンルを超えて音楽の糧になっていることや、子供の教育のためにも書かれていて後世に伝えようとしたことなど紹介され、バッハ音楽の魅力それぞれ語られた。
最後舞台に演奏者全員が揃って挨拶
出演者は次の通り。
<客演> 深沢亮子 尾崎惇忠 古川五巳 野田清隆
渡邉美文 坂本真由美 浅井佳代 村上うらら 田代純子 川添文 金井玲子 武内純子 村上真也 安食由江 内田由美 羽田野英子 尾城杏奈 平川恵理 臼井康雄 黒澤美雪 荻野美惠子 佐藤幸子 春原恵子 西川麻里子
なお、続編の「バッハ平均律平均律クラヴィーア曲集第Ⅱ巻全曲演奏会」は、 2年後藤沢で予定されている。
主催:公益財団法人藤沢市みらい創造財団 芸術文化事業課
公式サイトはこちら https://f-mirai.jp/archives/45312
2018年12月11日