江の島の植物 (1)
 

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江の島の植物・野草≪シロツメクサ(白詰草)≫

2014年7月15 日  (写真&文:坪倉 兌雄)



シロツメグサ1多数の花が密集して頭状に集まり、葉は3小葉で班紋がある
シロツメクサ(白詰草) Trifolium repens マメ科シャジクソウ属 多年草

シロツメグサはヨーロッパ原産の植物で、江戸時代に、欧州などから送られてきたガラスや陶器類のクッション材として詰められて渡来した帰化植物とされています。白い花を開くことからシロツメグサと呼ばれ、各地の路傍や空き地などに生え、江の島では北緑地や亀ヶ岡広場などで普通に見ることができます。オランダゲンゲとも呼ばれ、クローバーの名でも親しまれています。草丈は10~25㌢、葉柄は長く葉は倒卵形の3小葉からなり、小葉には白い班紋の付くものが多くみられますが、班紋の無いものもあります。4枚の葉をつける「四ツ葉のクローバー」は幸運をもたらすとされて人気があります。花期は5~10月で、長い花茎を立て、多数の白い花が密集して頭状に集まり、その径はおよそ2㌢、個々の花は白色で長さ8~12㍉、花柄の長さはおよそ3㍉です

シロツメグサ2亀ヶ岡広場に咲くシロツメクサ(葉に班紋がある)
シロツメグサ3北緑地に咲くアカツメクサ
シロツメグサ4葉に班紋があり長い花茎を出す
シロツメグサ5葉に斑紋が無いシロツメクサ
シロツメグサ6アカツメクサは花の下に葉がつく
シロツメグサは踏みつけに強く、茎は地上をはい各節より根を出して増え、空気中の窒素を固定する根粒菌をもつことから、レンゲソウ(ゲンゲ)などと同じように緑肥や、牧草などにも利用されます。同属のアカツメグサ(T. pratense)もヨーロッパ原産の多年草で牧草として輸入されたものが野生化し、ムラサキツメクサとも呼ばれ、江の島では北緑地などに生育しています。茎の高さは30~60㌢で褐色の軟毛が生えます。葉は3小葉からなり、小葉には淡緑色の班紋があります。葉のわきに多数の花が密集して頭状に集まり、花は紅紫色を呈して長さは1.3~1.5㌢、シロツメグサと異なり踏みつけには弱く、人の集まる場所ではシロツメグサのほうが優勢になります。シロツメグサと同じく根粒菌をもつことから緑肥に、牧草や干し草としても利用されます。シロツメグサは長い花茎を出しますが、アカツメグサは花のすぐ下に葉があり、葉先がやや尖り全体に大形であることなどから見分けることができます。アカツメグサの花は紅紫色ですが、白い花をつけるシロバナアカツメグサもあります。また北緑地では同じマメ科のコメツブウマゴヤシやウマゴヤシなどの帰化植物も生育しています。
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。   markenopo 2019年3月22日