健康診断結果の活かし方
善行雑学大学で『健康診断結果の読み方・考え方・活かし方』という講演を聞きました。

善行雑学大学『健康診断結果の読み方・考え方・活かし方』
2019年3月27日(取材・記事:Tanbakko)
善行雑学大学の2019年3月の講演テーマは『健康診断結果の読み方・考え方・活かし方』、講師は藤沢市保健医療財団保健医療センター副所長の姫野秀朗氏でした。人生100年時代を実現するために健康診断結果をどのように活かしていくかについてお話しいただきました。

健康診断は主に内科疾患を中心に検査を行ないます。一方、「年齢に伴う低下を考慮していない」「骨・筋肉については検査しない」「認知機能そのものは調べない」といった制約もあります。これらの制約事項を考慮に入れながら健康診断結果を活かしていくことが大切です。

健康診断では認知機能は調べません。しかし、認知機能と糖尿病・高血圧などとの関連が指摘されています。健康診断の数値から糖尿病や高血圧のリスクを評価して生活習慣を改善するなどの対応が必要となります。特に中年期からの対応が重要となります。たばこも危険因子の一つです。健康診断結果を卒煙の良い機会として捉えていくことも大切なことです。


健康診断の意味は、「悪性腫瘍の早期発見」「卒煙を促す機会」「糖尿病早期発見」などにあるとのことです。そして、壮年期と中年期には、「糖尿病にならないこと」「血圧をコントロールすること」「急性心筋梗塞・脳卒中にならないこと」が大切です。卒煙は当然のことです。健康診断結果を正しく活かしていけば、究極的には認知症予防にもつながっていくのではないかということでした。

【講演を聞いて】
『健康診断結果の読み方・考え方・活かし方』について、豊富な図表などを使って分かりやすくお話しいただきました。本コラムで紹介したのは講演内容のほんの一部で、全てをお伝えできないのは残念です。
『健康診断結果の読み方・考え方・活かし方』について、豊富な図表などを使って分かりやすくお話しいただきました。本コラムで紹介したのは講演内容のほんの一部で、全てをお伝えできないのは残念です。
講演の最後に述べられた「医療は、人生の展開のために土台である生命を整える」という言葉が印象に残りました。健康診断結果を上手に活用し、生活習慣を改善していくことが、人生100年時代を生きていく上で大切だなあと改めて思いました。

善行雑学大学のホームページ⇒https://zengyo-zatsugaku.jimdofree.com/
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2019年03月25日
