リチャード・ゴーマン「形情」展
世界中に制作拠点を持つアイルランドのアーティスト、リチャード・ゴーマンの展覧会が茅ヶ崎市美術館で開催されている。
世界中に制作拠点を持つアイルランドのアーティスト、リチャード・ゴーマンの展覧会が茅ヶ崎市美術館で開催されている。
リチャード・ゴーマン「形情」展覧会:茅ヶ崎市美術館
2019年4月10日 (itazu)
ダブリン、ミラノ、日本と世界中に制作拠点を持つアイルランドを代表するアーティスト、リチャード・ゴーマンの展覧会が茅ヶ崎市美術館で開催されている。(会期:2019年4月6日(土)~6月2日(日))
ゴーマン氏の作品の特徴は、絶妙な色彩で色分けされた幾何学形体の組み合わせにある。有機的で遊び心を感じさせるそれらの作品は
“Emotional Geometry(感情的な幾何学形)”と評されている。絵画的な空間を超えて展開していくような、作品の伸びやかさを感じる。
“Emotional Geometry(感情的な幾何学形)”と評されている。絵画的な空間を超えて展開していくような、作品の伸びやかさを感じる。
<ラスト・スピン>油彩・麻 <ブルー・スピン>油彩・麻
<ゾイド・ヴァイオレット>油彩・麻(左) <ブラック・ブラック・セヴン>油彩・麻 (中央) <キッカー>油彩・麻(右)
日本との関わりは古く、90年代に福井県の越前和紙に出会ってからは、重要な素材としてその後の作品に活用してきている。和紙による繊細な作品は、キャンヴァスを用いた油彩画の堅固なフォルムと好対照を成している
伝統的な越前和紙製作で知られる岩野平三郎製紙所でゴーマン氏が手漉きした和紙作品のインスタレーション。
湘南の地に憧れを抱いていたといわれるゴーマン氏が、茅ヶ崎市美術館を訪れたのは2015年。以来、同館での展示を前提に、今回の約20点の作品を制作してきた。アイルランドで育まれた美意識と湘南・茅ヶ崎の風土の融合を試みることが本展覧会の目的のひとつになっているという。
4月6日、展覧会初日、ゴーマン氏自ら、自身の作品について語るトークショウが行われ、大勢の聴衆が熱心に氏の作品への思いに耳を傾けていた。
トークでは、和紙を自ら漉き、造形、彩色を、和紙職人とのコラボレーションで行ったこと(スライド(左))や、空間のつながりを感じながら色や形を楽しむことを子どもたちに伝えるワークショップ(スライド(右))など興味深い話を伺うことができた。
尚、現在、4月22日まで東京・渋谷ヒカリエの8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryで
リチャード・ゴーマン氏と伊藤彩氏との合同展『Sea Both Sides ? Nothing can be everything, everything can be nothing』が、開催
されている
(http://www.hikarie8.com/artgallery/2019/04/ayaito-and-richardgorman.shtml)
リチャード・ゴーマン氏と伊藤彩氏との合同展『Sea Both Sides ? Nothing can be everything, everything can be nothing』が、開催
されている
(http://www.hikarie8.com/artgallery/2019/04/ayaito-and-richardgorman.shtml)
茅ヶ崎市美術館の本展覧会の公式ホ―ムペ―ジはこちら
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 2019年4月10日