江の島の海に森を造る
NPO法人海さくらは藤沢市江の島の海をきれいにする目的で「海に森を造る」活動をしている。

江の島の海に森を造る 2019年の挑戦
2019年5月03日 (M.Yama)
「NPO法人海さくら」は、藤沢市江の島で「目指せ!日本一楽しいゴミ拾い」をモットーに2005年より14年間ビーチクリーンの活動を続けているゴミ拾い団体です。江の島の「海をきれいにする」活動の一つとしてゴミを拾っても拾ってもなかなか海が綺麗にならない現実に直面し、その継続と共に海の環境面からもアプローチする事にした。海底にアマモの森を復活させる事が海の生態系を取り戻すきっかけなることを知り2015年から「海創造プロジェクト」の準備を進め、昨年よりアマモの苗約100株を江の島の海底の苗植えを行い、今年4月には3回目の苗植えが行われた。

●なぜ今、江の島の海に森を造り、アマモなのか!



かつて江の島の海底には海の森(海草・海藻の森)が広がり、そこには沢山の生物がいました。しかしここ数年で海底の森 は急激に減少してしまいました。海底の森を復活させるということはブルーカーボンを増やすということです。ブルーカーボンとは近年、地球温暖化対策の一つとして注目を浴びており、その一つとしてアマモという海草は海水浄化の役割と海の生物のすみかとなる海のゆりかごの役割を担いその有益な機能が広く知られています。2005年からタレントのさかなクンの師匠として知られる、神奈川県水産技術センター内水面試験場 工藤孝浩様監修の下、鹿島建設(株)技術研究所 葉山水域環境実験場の皆様、片瀬漁業協同組合の皆様、江の島住民の皆様の協力のもと苗植えを進めている。 しかし江の島の岸に近い海であっても潮の流れも強く海底の状況も変わる為、植えた苗が根ずくのは容易ではない。残念ながら昨年江の島西浦に植えたアマモの多くは流されたが、今年再度苗植えの挑戦が行われた。
●今年の挑戦 - エノスパ前の海
今年は神奈川県の許可が得られた為、波の影響が少ないエノスパ前の海にアマモを植えることに挑戦。
赤丸:苗植え予定箇所
波の状況、海底の状況を考慮し色々な工夫をした「植え付け器具」を持って海の中に入りアマモの苗植えを目指す。
しかし、海底の状況など予定とは異なり海底で作業のダイバーの方々より「改善要」のサイン。

赤丸:苗植え予定箇所


●改造を加えて 苗植えに再挑戦
近くの工具店より緊急に工具を購入して植え付け器具に改造を図るなど工夫後、再度苗植えに挑戦。
結果 約90本のアマモの植え付けに成功。江の島の海底で元気人気育て!


海さくら代表: 古澤さん他メンバーのみなさん、これからもまだまだ改善してアマモを各場所植えて行きますと元気いっぱいでした。
海創造プロジェクトホームページ:https://umisakura.com/enoshima/umisouzou/
海さくらホームページ: https://umisakura.com/
