江の島の植物・ニワゼキショウ
ニワゼキショウは多年草です。江の島では広場の芝生や道ばたなどの日当たりのよい場所に群生しています。

江の島の植物・ニワゼキショウ
2019年5月10日 写真&文: 坪倉 兌雄

ニワゼキショウ(庭石菖)Sisyrinchium rosulatumはアメリカ原産の帰化植物で、アヤメ科ニワゼキショウ属の多年草です。江の島では広場の芝生や道ばたなどの日当たりのよい場所に群生しています。茎は基部で枝分かれして草丈は10~18㌢に、葉は剣状で長さは
3~7㌢、幅2~3㍉で茎を抱き、ふちには細かい鋸歯があります。花期は5~6月、茎の上部につく苞の間から細い花柄をだして6個の花被片をつけます。花の径は約1.5~1.8㌢で淡紫色、紫色の筋がめだち、中心の基部は黄色を呈し、花は一日花で次々に咲かせます。花被片の先端は急に尖り、外花被(3枚)に比べて内花被(3枚)の幅はやや細くなります。江の島の広場では白花のニワゼキショウのも混生しており、花被片の基部は黄色で、その上部の一部は濃緑色になり、花被片の表面に明確な筋は見られません。
3~7㌢、幅2~3㍉で茎を抱き、ふちには細かい鋸歯があります。花期は5~6月、茎の上部につく苞の間から細い花柄をだして6個の花被片をつけます。花の径は約1.5~1.8㌢で淡紫色、紫色の筋がめだち、中心の基部は黄色を呈し、花は一日花で次々に咲かせます。花被片の先端は急に尖り、外花被(3枚)に比べて内花被(3枚)の幅はやや細くなります。江の島の広場では白花のニワゼキショウのも混生しており、花被片の基部は黄色で、その上部の一部は濃緑色になり、花被片の表面に明確な筋は見られません。





ニワゼキショウの花は子房下位。雌しべは1個で花柱の先は糸状に3裂し、雄しべは3個で花糸の先が丸くなり花柱を囲みます。それぞれの長さはほぼ同じで、花が終わると球形の果実をつけます。果実は約3㍉の蒴果で、熟すと下向きに3裂して、中から黒い種子が飛び出ます。ニワゼキショウに比して草丈があり、花被片の筋が目立たなくてやや白っぽい花をつけるものをオオニワゼキショウ(大庭石菖)と呼び区別されています。ニワゼキショウの名は葉がサトイモ科のセキショウに似て、庭の芝生によく生えることかによるとされています。セキショウはサトイモ科ショウブ属の多年草で、湿原や川のふちなどに群生しますが、花はニワゼキショウとは全く異なり、長さ5~10㌢の肉穂花序を出して黄色い小花を密集します。セキショウは江の島には自生していません。
