養命寺薬師如来及び両脇侍像
鎌倉国宝館の常設展示コーナーに、養命寺(藤沢市)の薬師如来(国指定重要文化財)及び両脇侍像が展示されている。

養命寺(藤沢市)薬師如来及び両脇侍像
2019年5月23日 (itazu)
鎌倉国宝館の常設展示コーナーに、養命寺(藤沢市)の薬師如来(国指定重要文化財)及び日光・月光菩薩立像(市重要文化財)が展示されている。(4月27日~6月16日まで)

鎌倉国宝館と今回の展示案内の一部(左)

常設展示コーナーの養命寺(藤沢市)の薬師如来及び両脇侍像
藤沢市の引地山養命寺の本尊は、鎌倉初期の量感豊かな優品といわれ、昭和2年に国指定重要文化財(彫刻)に指定されており、普段は、鎌倉国宝館に収蔵されている。
平成29年~30年度、京都の美術院にて両脇侍像を修理をし、表面漆箔の剥落止めや緩んだ矧ぎ目の接合、一部を新補するなどしていたもので、往時の姿を復活させた修理後初公開となる展示である

養命寺:藤沢市城南、メルシャンワイン藤沢工場近接
養命寺は本尊より新しく16世紀末の創建と伝えられているが、江戸時代成立の「新編相模国風土記稿」によれば、養命寺と同じく大庭御厨に所在した深勝寺(廃寺)に、鎌倉幕府御家人の大庭氏を願主として仏師運慶が造立した薬師三尊像があったといわれ、中尊の男性的な面貌や厚みのある体躯は、確かに慶派仏師の作風に通じており、本像が深勝寺像であったと推定されている。(以上は鎌倉国宝館常設展示コーナーの説明参照)
下記写真は、養命寺の境内に掲示されている薬師三尊の写真と市教育委員会の説明立札であるが、この立札の内容は、深勝寺(廃寺)から移設された説とは、別の推測がなされている。(『鎌倉国宝館図録』第27集(昭和60年発行)参照)
<下記は市教育委員会の説明立札の内容>

なお,5月30日に明治公民館・藤沢市郷土歴史課共催で文化財修復完成記念講演会「養命寺の仏さま」が明治公民館で開催される。
開催日時:2019年5月30日(木) 14:00~16:00
◆開催場所:明治公民館 4階ホール
◆テーマ:養命寺の仏さま
◆講 師:神野 祐太 氏(神奈川県立歴史博物館 学芸員)
◆定 員:100名【無料)
※事前の申し込みはいりません。当日直接ご来館下さい。
明治公民館・藤沢市郷土歴史課共催
明治公民館 電話:0466-34-5660(担当:古谷)
郷土歴史課 電話:0466-27-0101(担当:荒井)
◆開催場所:明治公民館 4階ホール
◆テーマ:養命寺の仏さま
◆講 師:神野 祐太 氏(神奈川県立歴史博物館 学芸員)
◆定 員:100名【無料)
※事前の申し込みはいりません。当日直接ご来館下さい。
明治公民館・藤沢市郷土歴史課共催
明治公民館 電話:0466-34-5660(担当:古谷)
郷土歴史課 電話:0466-27-0101(担当:荒井)
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。
2019年5月22日
