湘南VISION大学1周年市民がつくる市民のための大学「湘南VISION大学」が開校1周年を迎えました。
湘南VISION大学開校1周年記念シンポジウム
2019年6月17日(取材・記事:Tanbakko)
市民がつくる市民のための大学「湘南VISION大学」が開校1周年を迎え、6月9日に江の島ヨットハウスで2019年度の開校式と開校1周年記念シンポジウムが開催されました。テーマは「湘南の海を守り、未来をつくる~SDGsでわたしたちができること~」。会場には130名を超える市民が集まり講師やパネラーの話に耳を傾けていました。
開校1周年を迎えた「湘南VISION大学」。2018年度は23講座に1147人が参加しました。
「湘南VISION大学」は、NPO法人湘南ビジョン研究所が主催する「海」の環境教育に特化した市民大学です。2018年5月5日に設立・開校しました。昨年1年間に開催した授業数は23講座、授業をしてくださった先生は46人、授業に参加した人は1147人でした。
片山NPO法人湘南ビジョン研究所理事長の挨拶に引き続き、2019年度のカリキュラムが発表されました。22の講座が計画されています。
2019年度のカリキュラムを発表、22講座が計画されています。
開校1周年記念シンポジウムでは、基調講演とパネルディスカッションが行われました。キーワードは「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」です。SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際目標で、持続可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットから構成されています。
世界を変えるための17の目標。湘南ビジョン研究所は「14 海の豊かさを守ろう」を達成するための具体的なアクションに取り組んでいます。※配付のパンフレット(SHONAN VISION Vol.22 2019.6)より作成。
基調講演は「SDGsで湘南の未来を考える」というテーマで、博報堂の川廷昌弘氏により行われました。講演では、SDGsとは何かから始まり、企業や自治体の果たす役割、家庭や各市民の出来ることなど、自らの体験も交えて具体的にお話しいただきました。
湘南VISION大学の先生でもある川廷昌弘氏による基調講演。SDGsのことがよく分かる講演でした。
パネルディスカッションは「湘南の海を守り、未来をつくる~SDGsでわたしたちができること~」をテーマに行なわれました。4人のパネラーは、それぞれ17のゴールのうちのどれを実践しているかを具体的にプレゼンしていただきました。参加者との意見交換も行われ、SDGs達成に向けて自分たちの出来ることを一緒に考えました。
4人のパネラーが具体的に実践しているSDGsの取り組みをプレゼンテーションしました。
片山理事長は、初年度の取り組みの成果として、「企業と連携した授業ができたこと」、「インターンとして高校生・大学生が参加してくれたこと」を上げていました。昨年のインターン生で自分のやりたい職種に就職できた学生もいたので、「就職に強い大学」も目指したいと話していたのが印象的でした。累計1万人の受講生を早期に達成していきたいとのことでした。
【シンポジウムに参加して】
SDGsについて具体的に知ることができました。「17のゴールのうちの何を自分は今実践しているのだろう」と考えながら講演やパネルディスカッションを聞きました。配付された神奈川県のパンフレットに「私たちができること」の事例が紹介されていましたが(下記はその一部です)、身近なことで実践できることが沢山あることがよくわかりました。講師の川廷氏が「お茶の間にSDGs」と話されていたことが印象に残りましたが、各家庭でSDGsについて自分たちでできることを話し合うことが大切だなあと思いました。
配布資料「SDGs未来都市・神奈川県」のパンフレットより抜粋。
詳しくは、神奈川県HP「SDGsにチャレンジしよう!」を参照ください。
詳しくは、神奈川県HP「SDGsにチャレンジしよう!」を参照ください。
NPO法人湘南ビジョン研究所のHP→http://shonan-vision.org/
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 2019年06月12日