江の島の植物・カラスノエンドウ江の島では広場の片隅や空き地などの日の当たる場所で見ることができます。
江の島の植物・カラスノエンドウ
江の島の植物・
カラスノエンドウ
2021年02月10日 写真&文: 坪倉 兌雄
カラスノエンドウ(烏野豌豆)Vicia sativaはマメ科ソラマメ属の越年草で、本州、四国、九州、沖縄に分布し、別名をヤハズノエンドウとも呼ばれ、日当たりの良い野原や草むら、畑の片隅などによく生育しています。江の島では広場の片隅や空き地などの日の当たる場所で見ることができます。茎は四角柱で根本から分枝して伸び、長さは50~80㌢になります。葉は3~7対の小葉からなる偶数羽状複葉で互生し、複葉の先端は3本の巻きひげになります。小葉は8~16枚で倒卵形、長さは2~3㌢で先端は凹みます。葉柄の基部にある托葉は三角形で、黒っぽい花外密栓があり蜜を分泌します。花期は2~5月、葉腋から伸びた花柄に紅紫色で、およそ1.5㌢の花を1~3個つけます。豆果は偏平で長さは3~5㌢、黒く熟して裂け、黒い種子をはじき出します。
名前はエンドウに似た豆果で、熟すとカラス(烏)のようにように真っ黒になることから烏野豌豆。別名の「ヤハズノエンドウ」は、小葉の先が凹んでおり、弓の弦を受ける部分(矢筈)に似ることによるとされています。カラスノエンドウとほぼ同じ時期に、同じような場所にスズメノエンドウ(雀野豌豆)の生育がみられ、全体に小型で花は白紫色、豆果は長さ5~10㍉の楕円形で種子は2個あります。いずれもおひたしや和え物、天ぷらなどにして食用に用いることもできます。カラスノエンドウやレンゲなど、マメ科の植物の根につく粒々が根粒菌で、宿主から炭水化物を受けて空中の窒素をアンモニアに変換し、それを宿主に供給する働き(窒素固定)があります。かつては、緑肥や飼料作物としてよく田圃などに栽培され、田植え時に漉き込まれるまでの間、子供たちの遊び場にもなっていました。
2021年02月10日
{source}<style type=”text/css”>
/* パソコンで見たときは”pc”のclass <div class=”pc”>がついた画像が表示される */
.pc {
display: block !important;
}
.sp {
display: none !important;
}
/* スマートフォンで見たときは”sp”のclass <div class=”sp”>がついた画像が表示される */
@media only screen and (max-width: 750px) {
.pc {
display: none !important;
}
.sp {
display: block !important;
}
</style> {/source}