江の島の植物・ホルトノキ
江の島ではサムエル・コッキング苑にてその大木を見ることができます。
江の島ではサムエル・コッキング苑にてその大木を見ることができます。
江の島の植物・ホルトノキ
2022年08月25日 写真&文:坪倉 兌雄
ホルトノキElacocarpus sylvestris v. ellipticusはホルトノキ科ホルトノキ属の常緑高木で、本州(千葉以西)、四国、九州、沖縄などの暖地に生え、江の島ではサムエル・コッキング苑にてその大木を見ることができます。
樹高は10~15㍍になり、樹皮は灰褐色でなめらかです。葉は枝先に集まって互生し、葉柄は0.5~1.8㌢、葉身の長さ5~12㌢、幅2~3.7㌢の長楕円状披針形で、柔らかい革質。葉の縁には鈍鋸歯がまばらにあり、先端は鈍く尖り、基部はくさび形。葉の表面は緑色、裏面は淡緑色で、主脈は裏面に隆起してやや赤味を帯びます。古くなった葉は順次紅葉して落葉するのがホルトノキの特徴で、年間を通して赤い葉を見ることができます。花期は7~8月、前年枝の葉腋から5~7㌢の総状花序をだして、帯黄白色の小さな花を15~20個つけます。花弁と萼片は5個で、花弁の先端は糸状に裂け、雌しべは1個で、雄しべは多数つきます。
樹高は10~15㍍になり、樹皮は灰褐色でなめらかです。葉は枝先に集まって互生し、葉柄は0.5~1.8㌢、葉身の長さ5~12㌢、幅2~3.7㌢の長楕円状披針形で、柔らかい革質。葉の縁には鈍鋸歯がまばらにあり、先端は鈍く尖り、基部はくさび形。葉の表面は緑色、裏面は淡緑色で、主脈は裏面に隆起してやや赤味を帯びます。古くなった葉は順次紅葉して落葉するのがホルトノキの特徴で、年間を通して赤い葉を見ることができます。花期は7~8月、前年枝の葉腋から5~7㌢の総状花序をだして、帯黄白色の小さな花を15~20個つけます。花弁と萼片は5個で、花弁の先端は糸状に裂け、雌しべは1個で、雄しべは多数つきます。
果実は核果で、長さ1.5~2㌢の楕円形、11月~翌年の2月に黒紫色に熟します。ホルトノキは公園樹や庭木として植栽されていますが、樹皮や根の皮にタンニンを含み、大島紬の染料に用いられ、また材は器具や建築材としても利用されます。名前の由来は、一説に「ポルトガルの木」の意とされ、江戸中期の博物学者、平賀源内がオリーブの木と間違えたとする逸話があります。一見するとヤマモモに似ていますが、ホルトノキには赤い葉がつくことから見分けることができます。また成木の葉には鈍鋸歯があり、大きい葉が混在しますが、ヤマモモの成木の葉は小さくて全縁です。ホルトノキの葉裏の主脈と支脈の腋に小さな膜状物が見られますので、これも決めての一つになります。開花時期も異なり、ヤマモモが4月で、ホルトノキは7~8月に開花します。
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 2022年08月25日