藤澤浮世絵館展示「サイは投げられた
江戸の絵双六おもしろヒストリー」
藤沢市は絵双六を100点近く所蔵しています。その多くは江戸時代に描かれた「東海道双六」ですが、他にも明治時代以降に描かれた双六なども所蔵しています。本展示では東海道五十三次コーナー、藤沢宿コーナー、企画展示コーナーの3コーナーで数々の双六をテーマごとに分けて展示しています。また、江の島コーナーでは、七福神にちなんだ浮世絵や双六を展示しています。
各コーナーの展示テーマと展示の概要を紹介します。
◆東海道五十三次コーナー①のテーマは「さまざまな道中双六」です。
なかでも「新板道中名処双六(作者不詳)」は藤沢市が所蔵する双六のなかで出版年代が判別できるもので一番古い双六であると説明されています。
◆東海道五十三次コーナー②のテーマは「やじきたと巡るゆかいな東海道の旅」です。
写真左:仮名垣魯文 作 落合芳幾 画による「東海道中栗毛弥次馬」の展示です。
写真右:落合芳幾の「五十三駅 東海道滑稽双六」や三代歌川国貞「東海旧道膝栗毛滑稽双六」などの展示です。
◆藤沢宿コーナーは「世間の移り変わりも絵双六で」をテーマに明治から平成までの絵双六が展示されています。
画「少女年中行事双六」、川端龍子「家族旅行日本名所双六」です。いずれも明治時代の作品です。
◆企画展示コーナーは「浮世絵と絵双六の関係」をテーマに、絵双六に関連した浮世絵があわせて展示されています。
◆江の島コーナー「生活にとけこむ七福神」
昨年の12月13日(火)から始まった展示ですが、お正月にふさわしい双六や七福神などの作品が展示されていました。コーナーごとのテーマも明確で見応えのある展示だったと思いました。
なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページ(下記)では、展示作品の解説が展示期間中掲載されています。あわせてご覧ください。
http://fujisawa-ukiyoekan.net/collections/top.html