江の島の植物・ツボクサ
江の島では参道わきや、亀ヶ岡広場、龍野ヶ岡自然の森などの林縁でふつうに見ることができます
江の島では参道わきや、亀ヶ岡広場、龍野ヶ岡自然の森などの林縁でふつうに見ることができます
江の島の植物・ツボクサ
2023年03月10日 写真&文:坪倉 兌雄
ツボクサ(壷草・坪草)Centella asiatica (L.)Urbanはセリ科ツボクサ属の多年草で、世界に広く分布し、ハーブや薬草として古くから用いられています。わが国では関東以西、四国、九州、沖縄に自生しており、江の島では参道わきや、亀ヶ岡広場、龍野ヶ岡自然の森などの林縁でふつうに見ることができます。ツボクサの茎は地面を這い、節から根を出してさらに広がります。茎はやや紫色を帯び、まばらに軟毛が見られます。それぞれの節から1~4個の葉をだします。葉は腎円形で基部は心形、直径2~4㌢で、縁に浅い鋸歯があり、葉裏の葉脈が目立ちます。葉柄の長さは5~10㌢で直立します。花期は5~8月で、茎の節から2~3個の花序をだしますが、小さな花序は葉にかくれて、上部から普通に見ることはできません。
花序は約4㍉、茎から1~2個出て、花弁の上部は紫色に、下部は白く、基部を包む総苞片は2個あります。花弁は5個あり、雄しべが5個、柱頭は2個あります。果実は偏平な円形で、長さは約3㍉に、2分果で各分果に種子は1個ずつ入ります。和名は坪草(つぼくさ)で、庭の一角に生える草を言い表したもの、との説があります。
ツボクサは中国、台湾、熱帯アジア、アフリカ、南アメリカなど、広く世界に分布しており、野菜としてサラダなどの食用に、また薬草としても用いられています。全草に、ヘテロシド・トリテルペン酸・配糖体など、各種の薬効成分があり、脳を活性化し、記憶力をあげる効果もあるとのこと。生薬ではツボクサを「積雪草(せきせつそう)」といい、発熱や下痢などに用います。江の島に自生する野草に、シソ科カキドウシ属の「カキドウシ」、ウコギ科チドメグサ属の「チドメグサ」や「オオチドメグサ」などがあり、いずれも葉がツボクサに似ています。
ツボクサは中国、台湾、熱帯アジア、アフリカ、南アメリカなど、広く世界に分布しており、野菜としてサラダなどの食用に、また薬草としても用いられています。全草に、ヘテロシド・トリテルペン酸・配糖体など、各種の薬効成分があり、脳を活性化し、記憶力をあげる効果もあるとのこと。生薬ではツボクサを「積雪草(せきせつそう)」といい、発熱や下痢などに用います。江の島に自生する野草に、シソ科カキドウシ属の「カキドウシ」、ウコギ科チドメグサ属の「チドメグサ」や「オオチドメグサ」などがあり、いずれも葉がツボクサに似ています。
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 2023年03月10日