藤沢・湘南の野鳥歳時記(27) 鳩の仲間(キジバト・ドバト・アオバト)
2023年11月16日 (itazu)
日頃、公園などでよく見かけるおなじみの、鳩の仲間(キジバト・ドバト・アオバト) 紹介します。
「ピジョンミルク」で雛をそだてる
鳩の仲間の特長は、親鳥の消化管(そのう:食道の途中にある食べ物を一時的に貯蔵して置くため器官)から出る「ピジョンミルク」という栄養豊富な分泌物を与えて雛を育てられるところにあります。
オスもメスもどちらも出せるため、親鳥が、十分餌を食べれれば、雛を育てることができ、年中繁殖が可能です。なお、フラミンゴなども「ピジョンミルク」を出します。
キジバト

キジバトは、かつてヤマバトと呼ばれました。
葡萄色の体に、うろこ模様の翼と背中、首の青と黒の縞模様が特長です
模様がメスのキジに似ているから命名されました。
農耕地や疎林で、群れているドバトとは異なり、つがいか単独で姿を見かけます。
聞きなしは「デデッポーポー、デデッポーポー」、樹上の巣で体の割に小さな卵を2つ産みます。
鳩はピジョンミルクで育てるため一度に多く育てられないが、繁殖回数が多い。
ドバト

公園などで見られる鳩はドバトといわれますが、正式な名前はカワラバトです。
愛玩用や伝書鳩、食用にカワラバトから作られた人工品種です。
繁殖回数が多く年5~6回あります。
ドバトの胸から首にかけての金属光沢模様は構造色で角度により、緑にも紫にも見えます。
アオバト


アオバトは、海岸に飛来して海水を飲んだり、温泉の湯を飲んだりすることで知られます。
ミネラルをほ補給するために群れで飛来します。
観察スポットしては大磯の照ケ崎海岸が有名です。
夏の最盛期には100羽以上が飛来し、波にのまれたり、ハヤブサに狙われたりして命を落とすものもいます。
鳴き声は、人間の赤ちゃんのように「アオーオーアオー」と鳴きます。
黄緑色をしていて、雄の雨覆*(あまおおい)はブドウ色です。
*雨覆: 翼の前半部にあり、風切羽を上下から覆うように生えている羽毛。
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(参照資料:日本の野鳥420(主婦の友社)、野鳥(ヤマケイポケットガイド)、ウィキペディア他)
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