園田隆一郎のオペラを100倍楽しむ方法Vol.18 ~ニューイヤーコンサート2024~
2024年1月10日 (itazu)
「園田隆一郎のオペラを100倍楽しむ方法」Vol.18が2024年1月6日(土)藤沢市民会館大ホールで開催されました。
今回は「ニューイヤーコンサート2024」として、
世界を舞台に活躍するメゾ・ソプラノ歌手、脇園 彩さん、
甘美な歌声で聞くものの心を奪うテノール歌手、小堀勇介さん、
ピアノは藤沢市民オペラ芸術監督で指揮者の園田隆一郎さん
によるベルカントオペラのプログラムでした。
美しい歌声と歌唱力抜群のお二人と、表情豊かな園田さんのピアノ伴奏、軽妙なお話は、文字通り「オペラを100倍楽しむ」ことができるものでした。
今回、出演者三人は、イタリアのペッサロで毎年開催されるロッシーニの音楽祭で歌い、指揮された共通の経験があり、その共通の音楽土壌から、今回のプログラム、企画がなされています。
「ベルカントオペラの代表的な作曲家、ロッシーニとドニゼッティのシリアスな歌劇を中心とした、あまり知られていないが芸術性の高い作品を選び、あとにも先にも日本ではきくことのできないコンサートになる」と、会場での出演者たちのトークでした。
園田さんのピアノは、伴奏というよりオペラの指揮者がオーケストラを始める時のような情景・舞台づくりがなされ、そこに歌手たちが登場してのびやかに役を演じながら歌を聴かせるといったオペラの場面を彷彿させる雰囲気のコンサートでした。
プログラムは、ロッシーニの「アルミーダ」、「湖上の美人」、「ランスの旅」、「エルミオーネ」より、ドニゼッティの「マリア・ストゥアルダ」、「ラ・ファヴォリート」より、脇園さん、小堀さんのそれぞれのソロと二重唱で進められました。
脇園さんの卓越した歌唱力と歌から醸し出されるオペラの舞台を見ているような演技力は、大ホールの観客を魅了し圧倒するものでした。
小堀さんのドニゼッティ「ラ・ファヴァリート」のアリアの甘美な歌声には、心を奪われる雰囲気に会場が包まれました。
また二人の二重唱には、圧倒的な歌唱力とその正確な表現技巧に、楽器とは違った声ならではの音楽の魅力を感じさせる素晴らしいものがありました。
最後はなかなか鳴りやまない拍手に、アンコールが歌われ、心ゆくまでオペラを楽しむことできました。
良質な音楽が気楽に聞ける藤沢市ならではのこうした音楽会は、市民の多くをオペラファンにしてきていると感じました。
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出演者のプロフィールなどは下記を参照ください。
園田隆一郎のオペラを100倍楽しむ方法 Vol.18 ~ニューイヤーコンサート2024~ – 公益財団法人藤沢市みらい創造財団 (f-mirai.jp)
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主催:(公財)藤沢市みらい創造財団
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。☑ 2024年〇月〇日