湘南の野鳥歳時記(29): 尾が柄杓(ひしゃく)の柄(え)のように長いエナガ
2024年3月2日 (itazu)
西俣野の山林でエナガの群れに出会いました。
長い尾のシジュウガラ
尾が柄杓(ひしゃく)の柄(え)のように長いのが名前の由来です。体長14㎝で雀と同じくらいですが、尾が半分の長さを占めますので、尾羽を除くと7㎝で、体重は8グラムしかありません。最も小さい鳥の仲間です。
「長い尾のシジュウガラ」といわれていましたが 英語名でも、Long-tailed TitsでTitsはシジュウガラのことです。
(現在は、エナガ科として独立しています)。
混群を形成し、群を先導する
シジュウガラ科は、ヒガラ、コガラ、ヤマガラなど「カラ類」と呼ばれます。
平地から山地の林に棲んでいて非繁殖期には異なる種類(メジロ、コゲラなど)が混ざって群(混群)を形成することから、同胞(ハラカラ)を意味するといわれます。
エナガも、シジュウガラなどと混群を形成し、群を先導するといわれます。
混群は、周囲を多くの眼で警戒できるので、餌取りに集中する利点があります。
カエデなどの樹液をなめる
体が小さいので命を落としやすく、エナガの産む卵は10個前後と多めで、クモの糸などで丈夫な巣を作るそうです。また繁殖に失敗した個体がヘルパーとして他のつがいやシジュウガラなどの子育てを手伝うこともあるようです。
小さな昆虫やクモ、木の実を食べ、カエデなどの樹液をなめます。
ジュリリ、チリリリと可愛く鳴きます。
(参照資料:野鳥の名前(ヤマケイ文庫)、日本の野鳥420(主婦の友社)、ウィキペディアほか)
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