藤澤浮世絵館展示「広重の人物東海道にみる季節 藤沢に雪がふる」
2024年3月19日(取材・記事:Tanbakko)
藤澤浮世絵館で「広重の人物東海道にみる季節 藤沢に雪がふる」が展示されています。歌川広重の20種余りの東海道の揃物(シリーズ)の中から「五十三次」(通称「人物東海道」)55点が展示されています。「人物東海道」は、各宿場の風景とともに細やかな人物描写が特徴です。広重が描く当時の旅の様子や風物、季節などが楽しめます。5月6日(月/休)まで展示されています。
それでは、各コーナーの展示内容を紹介しましょう。
◆東海道五十三次コーナー「東海道を旅する人々」
東海道五十三次コーナーでは、人物東海道のなかから東海道を旅する人々の情景を描いた作品が展示されています。大名行列から社寺参詣に行く女性たち、街道の途中でひと休みする女性など、広重のきめ細やかな表現がお楽しみいただけます。
◆藤沢宿コーナー「旅の憩いの場 茶屋、宿場の人々」
藤沢宿コーナーでは、宿場や茶屋に描かれる人物たちを展示するとともに、当時の旅の様子を紹介した版本などが展示されています。旅が庶民の間に広まると、各宿場に旅籠(はたご)や茶屋という休憩所が整備されました。宿で一息いれる旅人や茶屋の女性と客とのやり取りなどの作品をお楽しみいただけます。
◆江の島コーナー「江の島詣 浮世絵師たちが描く春」
江の島コーナーでは、江の島詣に行く人々や江の島付近の海岸で貝などを拾って遊ぶ様子を描いた作品が展示されています。広重をはじめ様々な時代の浮世絵師たちが描く春の江の島がお楽しみいただけます。
◆企画展示コーナー「広重が描く季節 藤沢に雪がふる」
広重は、風景のリアリティな表現とともに季節や天候も積極的に表現しています。企画展示コーナーでは、人物東海道に加えて、「東海道名所」や花鳥画も展示し、広重が表現する季節や風景を紹介しています。
今回の展示は、広重づくしといってもいいくらい歌川広重の浮世絵が全コーナーに展示されています。5月6日(月/休)まで展示されていますので、二度、三度と足を運び広重の浮世絵を鑑賞するのもいいのではないでしょうか。
◆学芸員によるみどころ解説が4月14日(日)に行われます。
・開催日:4月14日(日)
・時 間:11:00~/15:00~
(各回同一内容・30分程度)
・場 所:藤澤浮世絵館 多目的室
・定 員:各回30人(当日先着順)
・参加費:無料
なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページでは、展示作品の解説が展示期間中掲載されていますのでご覧いただければと思います。
http://www.fujisawa-ukiyoekan.net/f/collections-index/
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。☑ 2024年3月19日