湘南の魚と料理 No13 “アオリイカ”
2024年4月24日 (Yano)
イカの中でも最も美味でイカの王様とも言われる”アオリイカ”が魚屋に並んでいました。春の産卵期に入り相模湾の浅場に上がってきた様です。早速、春の野菜などと一緒にいただきました。
アオリイカ:ツツイカ目ヤリイカ科アオリイカ属
アオリイカという名前の由来は、体側に沿ってある長い鰭(エンペラ)が 馬具の泥よけである「障泥(あおり)」 に似ていることからきているということです。
北海道南部以南・太平洋の温帯、熱帯域の岩礁域に棲息しており産卵期は4月から9月の6か月と長いです。
漁獲時期は年に2回あり、春の産卵期と育って盛んに餌を食べる秋から冬にかけてですが、水温の変化が小さい太平洋岸では、年間を通して漁獲がされるとのことです。(参照:ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、釣り場検索サイト Fish on)
今回のアオリイカ料理
魚屋の店頭では相模湾の朝網との説明があったので、2−3日冷蔵庫で寝かせたほうが身が柔らかく旨くなるとは思いつつも、今回は鮮度の良い状態で頂きました。アオリイカは厚い外皮は簡単にむけますが、その下の硬い薄皮が剥きにくい為、今回は浅く細かく包丁を全面にいれ入れて準備をしました。
アオリイカとフルーツトマトのカルパッチョ:
イカの身を薄く削ぎ切りにして器に並べ、たっぷりのレモン汁に塩、ダイスに切った甘いフルーツトマトと大葉を混ぜてオリーブ油と合わせたソースで頂きました。
甘酸っぱい爽やかなソースが鮮度抜群のこりっとした身にとてもよく合い美味しいかったです。次回は少し置いて、甘味の増したねっとり柔らかな身を楽しみたいと思っています。
アオリイカとパプリカのオイマヨ炒め:
イカの足とエンペラを一口大に切り分けます。細切りにしたパプリカを炒めしっとりしてきたらイカを投入し強火でさっと炒めます。最後にオイスターソースとマヨネーズ(オイマヨ)を加えて炒めながら軽く混ぜ合わせます。
柔らかく旨味の強いアオリイカ、パプリカの甘味にコッテリとした万能オイマヨソースが良く合います。これはつまみはもとよりご飯のおかずとしてもとても美味しいです。
アオリイカと春キャベツのペペロンチーノ:
しょっぱめの塩水でスパゲティーを茹でます。別のフライパンにたっぷりのオリーブ油、刻みニンニク、薄切りの鷹の爪を加えて弱火で香りをだします。茹で時間終了の1分ほど前に春キャベツを加えスパゲティーと一緒に茹でます。同時にニンニクを炒めたフライパンにイカを投入して強火でさっと炒めてスパゲティー+キャベツを投入します。茹で汁を少し加えて強く混ぜ合わせ水分・塩味の調整をします。
柔らかい春キャベツとさっぱりとしたアオリイカが、少し辛めでシンプルな味のペペロンチーノソースとマッチし飽きない美味しさになりました。
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