湘南のあじさい2024

今年は、夏日が早くから続き、春から夏にかけてのいろいろな花は、例年より早く咲き始めています。梅雨時に楽しみな紫陽花も早くみられそうです。
◆「日本の自生のアジサイ展」(会期5月21日～26日：大船フラワーセンタ)（鎌倉アジサイ同好会主催）
◆湘南の名所で見られるアジサイの花（鎌倉、藤沢、戸塚、平塚、湘南平・二宮、小田原・開成町）を紹介します。

日本の自生アジサイとアジサイ展（「鎌倉アジサイ同好会」提供）

自生アジサイと園芸種について

この季節、街でもハイドランジア、西洋アジサイと呼ばれる華やかな鉢植えのアジサイをよく見かけますが、元来、アジサイは日本原産で自生していたもので、明治以降にいわゆるプランタハンターといわれる人々によってヨーロッパに持ち帰られ品種改良を重ねたものを日本に逆輸入したものです。

現在、日本の国内に自生するアジサイは約1000種類以上と言われ大きく分けて次の３つに分類されます。

エゾアジサイ

これは北海道南部、東北、北陸、山陰地域に自生する種類で比較的大型で雪の多い場所に育ちます。別名ユキアジサイは長野県北部に自生するエゾアジサイです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ガクアジサイ

別名ハマアジサイとも呼ばれ海岸に近い場所に自生しています。千葉県や静岡県の海岸、伊豆七島に育ち、この種類は過去幕末、明治の頃に外国人によってヨーロッパに運ばれ品種改良されて最近は日本に里帰りした品種をハイドランジアと呼んで園芸店、ホームセンターで見かけられます。海岸線に自生するだけに海水にも強い種類です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ヤマアジサイ

別名サワアジサイとも呼ばれ標高 1,000 メートル前後の沢沿いの斜面に自生しています。このヤマアジサイは関東以西の四国、九州、屋久島まで広く分布し、エゾアジサイ、ガクアジサイに比べ小型で花の色、形に最も変化が多く国内に自生する品種も 1000 種以上といわれ、現在も毎年何種類か新種が発見されています。