FAS 企画展Ⅱ「All Tomorrow’s Parties-絵画、彫刻、その先、-」
2024年6月21日 (itazu)
藤沢市アートスペース(FAS)では、6月15日~8月25日まで企画展Ⅱ「All Tomorrow’s Parties-絵画、彫刻、その先、-」を開催している。
絵画や彫刻の枠を超えて作品を制作する湘南ゆかりの3人のアーティストによる企画展です。
◆三津(みと)繁郎 (鎌倉市生まれ)
◆野畑常義 (藤沢市出身)
◆TETTA (杉本聡子)(藤沢市生まれ)
現代アーティストは、常に既存の表現方法を逸脱しようとしており、本展では、制作現場を公開し、各アーティストの挑戦を紹介している。
展覧会名の「All Tomorrow’s Parties」は、1960年代に活躍したバンド、ヴェルヴェット•アンダーグラウンドの楽曲のタイトルです。 同バンドはアンディ•ウォーホルと関わりながら美術や映画、文学など様々な要素を取り入れ、革新的で実験的な音楽活動を展開しました。退廃的な世の中で前衛的な作品を発表し続けたその姿に、本展のアーティスト3人はインスパイアされています。
三津(みと)繁郎
三津繁郎(1981-)は、様々な素材を用いて抽象絵画を制作し、「光」を捉えるという原初的な欲求に従い、自身の意識を超えていくものを絵として追求しています。
イメージを求めず即興的に何が表現できるかを追求している。
下記は、光の中で、魂が舞っているような、宇宙空間を暗示させる作品群。
野畑常義
野畑常義(1977-)は建築資材や木工スタジオの端材、重曹などをブレンドして作るメディウムを使い、絵画を彷彿とさせる立体作品を制作しています。
「美術は言葉によって与えられた意味、観念を越えてゆく手段で作品は言葉になりえない心情を表現するために形作られ、目に見えるままの具象から離れる。文明の生活の中で手に入る材料やモチーフという収穫物を使い原始的なものつくりを再現する作業、遊びをしている」という。
TETTA テッタ (杉本聡子)
TETTA(杉本聡子)(1982-)は仏像や仏教哲学をテーマに、絵画やインスタレーション、参加型のアートプロジェクトなど幅広い表現手法を用いています。
仏像は「時代の写し鏡」であり、仏像をモチーフとして「今」という時代、地域性を作品に取り込もうとする。
藤沢三十三観音(映像)(写真右下)では、菩薩メイクをした現代人のポートレートを収集し、それをアートプロジェクトとして作品にしている。
<アーティストの略歴>
三津(みと)繁郎1981 年神奈川県鎌倉市生まれ、在住。 2007 年多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。 2009 年多摩美術大学大学院美術研究科絵画学科油画専攻修了。 個展:2024 年「光纏う獣」Cy(神奈川)など多数。
野畑常義1977 年神奈川県藤沢市出身。東京都在住。 2004 年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻修了。 個展:2023 年「リバーサイド マテリアルズ」Gallery HIROUMI / アプリュス荒川スタジオ(東京)など多数。
TETTA テッタ (杉本聡子) 1982 年神奈川県藤沢市生まれ、在住。 2007 年多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。 2009 年多摩美術大学大学院美術研究科絵画学科油画専攻修了。 個展:2022 年「exitus」Gallery Pictor(神奈川)など多数。
主催:FAS/藤沢市アートスペース|Fujisawa City Art Space
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。☑ 2024年6月19日