藤沢といえば「湘南の海」でしょうが、実は内陸の丘陵地帯は砂質や火山灰土壌の平坦な土地が多く、地形や気候の自然条件が畑作や果樹栽培に適しており、身近に東京や横浜などの大消費地がある利点を生かして野菜やくだもの、花卉などが栽培されています。特に、特産の梨やブドウはもうすぐ収穫の時期を迎え、多くの人たちが市内の直売所を訪れて賑わう季節になります。
梨とブドウ
藤沢では樹上で熟したおいしいくだものが、生産者直売所やJAの大型直売所「わいわい市」で即売されています。また、季節に応じたさまざまな品種が栽培されているので、長期にわたって楽しむことができます。梨は8月上旬から「幸水」が出回りますが、「幸水」の収穫が終わると「豊水」「秋月」と晩成品種に切り替わっていきます。一方、ブドウは藤沢特産の「藤稔」の収穫が8月中旬から始まり、その後、9月に入る頃から「シャインマスカット」や「ナガノパープル」などの収穫に変わっていきます。
果樹の栽培
ナシは4月にきれいな白い花が咲きますが、咲き終わった花の跡がすべて実になるので、摘果作業で育てる実だけを残していきます。
一方、ブドウは伸びた弦をバランスよく棚に結び付けていきます。房の形をしたつぼみに花が咲くと、めしべの一つ一つが実になります。粒を大きく育てるために、一房あたりの粒をバランスよく減らして形を整えていきます。。
藤沢市の果樹品評会
藤沢市では毎年、市内の果樹生産者が技術と工夫を重ねて育てた梨とブドウを持ち寄ってその品質を競い、藤沢産のくだものを紹介する品評会と即売会が開かれています。今年は8月20日(火)にイトーヨーカ堂湘南台店で開催されます。参考までに、昨年受賞した梨とブドウをご紹介します。
*2023年度の優等賞受賞果樹
情報提供 : JAさがみ藤沢市果樹部、しぶや果樹園、湘南果樹園