藤澤浮世絵館展示 二代目集合 襲名絵師たちの物語
二代歌麿・二代豊国・二代広重・二代国貞
2024年9月27日(取材・記事:Tanbakko)
藤澤浮世絵館で、「二代目集合 襲名絵師たちの物語 二代歌麿・二代豊国・二代広重・二代国貞」が開催されています。展示期間は11月4日(月・休)までです。
浮世絵師の中には著名な師匠の名を受け継いで、二代目、三代目を名乗って活躍した絵師が多くいました。浮世絵師が二代目、三代目を襲名するということは、師匠の名声や技術を受け継ぐのはもちろん、更なる飛躍も期待されてのことでもあったと考えられます。本展ではその中から、二代歌麿・二代豊国・二代広重・二代国貞の4人の絵師たちに焦点を合わせています。
それでは各コーナーの展示概要を紹介しましょう。
◆東海道五十三次コーナー「二代歌川広重(重宣)と東海道シリーズ」
東海道五十三次コーナーは、二代歌川広重(重宣)の描く東海道シリーズの作品が展示されています。師匠の歌川広重の作品も4点展示されていてお互いを見比べることができます。
◆藤沢宿コーナー「二代歌川豊国(豊重)と名所八景」
藤沢宿コーナーは、二代歌川豊国(豊重)の描く、「名所(名勝)八景」が展示されています。鎌倉、金沢、江ノ嶋、富士、熱海、三保、玉川、大山が描かれていて、二代歌川豊国(豊重)の傑作シリーズと称されています。
◆江の島コーナー「二代喜多川歌麿と歌麿門下」
江の島コーナーは美人画で有名な喜多川歌麿の弟子である二代喜多川歌麿をはじめとして、喜多川歌麿の門下生たちが描いた江の島の作品を展示しています。
◆企画展示コーナー「二代歌川国貞と歌川派」
企画展示コーナーは、二代歌川国貞と歌川派の作品を展示しています。歌川派は江戸時代末期に隆盛を極めました。歌川広重、歌川国貞(三代豊国)の両巨頭をはじめとして、二代歌川国貞、二代歌川広重も多くの作品を残しています。
本コーナーでは、二代歌川広重の「江戸名所四十八景」や二代歌川国貞の東海道を描いた作品(通称「御上洛東海道」)などが展示されています。
本展示は二代目の絵師4人に焦点を合わせた展示ですが、師匠と弟子との関係はかなり複雑なところがあります。各コーナーには、二代目の関係図がパネル展示されていました。
◆学芸員によるみどころ解説が10月13日(日)に行われます。
・開催日:10月13日(日)
・時 間:11:00~/15:00~(各回同一内容・30分程度)
・場 所:藤澤浮世絵館 多目的室
・定 員:各回30人(当日先着順)
・参加費:無料
なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページでは、展示作品の解説が展示期間中掲載されていますのでご覧いただければと思います。
藤澤浮世絵館公式ホームページ⇒こちら
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