災害時対応「市民トリアージ」研修会
2024年10月2日(取材・記事:Tanbakko)
藤沢商工会館ミナパークで9月26日(木)に『災害時対応「市民トリアージ」研修会』が開催されました。主催は、神奈川県高齢者福祉施設協議会 藤沢地区福祉施設連絡会と災害時における要配慮者(高齢者)の緊急受入等に関する連絡会でした。
能登半島地震など大規模災害が甚大な被害を及ぼしている昨今、医師も看護師も救急隊もいない中での市民の対応方法(市民トリアージ)について知っておくことは、命を救う上で極めて重要なことと言えます。
※トリアージとは、災害時に多数の傷病者が同時に発生した場合、傷病者の緊急度や重症度に応じて適切な処置や搬送を行うために、傷病者に治療優先順位を決めることを言います(静岡市静岡医師会HPより引用 )。
研修会は、NPO法人 災害・医療・町づくりの安田 清 氏を講師に迎え、講義と実技の両面で行われました。講義では、巨大地震など大規模災害が起こると、消防・救急・医療・行政など公の対応力を超える死傷者が発生すること、医師も看護師も救急隊もいない中で命を救うためには市民の力が必要なこと、特に「市民トリアージ」と「身近にあるものでの応急処置」が命を救う上で極めて重要であることなどを詳しく話していただきました。
実技では、市民トリアージ訓練と身近にあるものでの応急処置訓練が行われました。
市民トリアージ訓練「輪になってトリアージ」は、患者役とトリアージ役が対面しながら二重の輪になって行われました。
身近にあるものでの応急処置訓練は、止血、傷の手当て、骨折の固定の実技訓練が行われました。ラップ、ビニール袋、ペットボトル、段ボール、ビニールテープなど、身近にあるものを使って行います。
訓練の様子を紹介します。
私も「輪になってトリアージ」や「直接圧迫止血法」を体験しました。トリアージは当初は戸惑いましたがすぐに慣れました。患者役とトリアージ役を各々5回づつ行いましたが何とか間違わずに出来ました。
藤沢でも大地震が起きると甚大な被害が予想されています。このような研修や訓練を普段から行うことによって、市民の力で多くの命を救えるのではないかと思いました。
参考までに、「トリアージ訓練のモデル」(出典:『巨大地震 その時あなたを救うのは? 市民トリアージ』著者 NPO法人 災害・医療・町づくり理事長 安田 清)と、当日配布された「市民トリアージ表(あなたでもできる「トリアージ」)を紹介しておきます。
市民トリアージについて詳しく知りたい方はNPO法人 災害・医療・町づくりのホームページをご参照下さい。
◎NPO法人 災害・医療・町づくりのホームページ⇒こちら
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