湘南の魚と料理 No18 “モクアジ”
2024年12月19日 (Yano)
片瀬漁港周辺で行われている江の島フィッシャーマンズマルシェの鮮魚販売所で、”モクアジおいしいよ!”との推しの一言で珍しい魚を購入してきました。こちらでは晩秋に沖の定置網で漁れる魚だそうです。初めての魚でしたが、マナガツオにもにて肉厚で確かに美味しそうだったのでまず定番料理を作ってみました。
スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科オキアジ属
伊豆〜小笠原諸島、青森県〜九州南岸の大平洋沿岸の沖合に生息とのこと。
マアジが比較的岸近くにもいるのに対して沖合でしか見かけないため沖アジと呼ばれているようです。
又、この辺りでは(神奈川県)モクアジと呼ばれていました。海藻(もく)に付く魚である為とのことのようです。
産卵期は3〜8月で、味の旬は9−1月とのことです。漁獲量は非常に少ない魚とされていました。食味の評価は高いようですね。
(参照:ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑)
モクアジ料理
まずシンプルに刺身。身が厚く脂がのってそうに見えたので、煮付けとフライを作ってみました。
刺身:
下処理をして2日ほど冷蔵庫で置いてから作りました。
白身だが脂があるのか少し白っぽいマナガツオの様なきれいな身。さっくりとした歯触りの白身に程よい良い脂がのっており見かけ通りとても美味しかったです。
皮目に脂が乗っている様なので皮付きのまま焼き霜作りでも良かったと思います。次に手に入った時には試してみようと思います。
煮付け:
酒(多量)+水(少量)と砂糖でごぼう、生姜と一緒に10分ほど煮て、濃いめの醤油味にしました。
固くならずしっとりとした旨味のある身が濃い甘めの煮だれとよく合い、ご飯のお供に最高です。
フライ:
薄めの衣で普通にフライを作りました。
しっとり柔らかく旨味の強い身がサクサクの衣と良いコンビネーション、甘いソースにとてもよくあいました。冬ですが、ビールのお供に最高でした。
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。☑ 2024年12月19日