陶山定人の彫像「まごころ」
ーふじさわパブリックアート(10)ー
2025年2月28日 (itazu)
藤沢市内の公共空間に、銅像など芸術作品が、60点以上設置されています。これら“パブリックアート”を、「えのぽ」記者が、一点一点訪ね紹介してゆきます。

(10)陶山定人の彫像
「まごころ」
作者/ 陶山定人
(すやまさだと)
竣工年/1986年
作品寸法/
H180xW54xD47cm
作品材質/ ブロンズ
藤沢市民会館:旧近藤邸前庭

藤沢市民会館の前庭にある陶山定人の作品「まごころ」です。陶山の作品は、すでにパブリックアート(5)「みぎわ」を紹介しましたが、彼は、女性美を追求した作品には定評があり、この「まごころ」も、右手を胸に当て内面を見つめているような表情に、女性の優しさ、美しさが表現されています。また木々の間に、すらりと佇む姿も美しい。

(後ろに見えるのは旧近藤邸)


(藤沢市役所分庁舎前)

庭園には「旧近藤邸」があります。
幾何学性と自然との有機的な調和を目指したフランク・ロイド・ライトの弟子、遠藤新による建築です。1925年に辻堂東海岸に建てられた実業家・近藤賢二氏の別荘で、1981年ここに移築されたものです。
(* 藤沢市アートスペース発行「あるいて みつけて ふじさわパブリックアート散歩」(21)参照)
藤沢市内の公共の空間には、様々な芸術作品が、60点以上設置されいています。これら“パブリックアート”は、市民には、街中で通り過ぎに出会うなじみの作品となっていますが、全体としてどんなものがあるのかは、知らないままです。幸い、藤沢市アートスペースから「あるいて みつけて ふじさわパブリックアート散歩」という冊子が、2020年に発行されています。この冊子を手引きに、「えのぽ」記者が、一点一点訪ね紹介してゆきます。
冊子の詳細は、藤沢市アートスペースのホームページから、PDFファイルをダウンロードすることができます。
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 ☑ 2025年2月28日