湘南の野鳥(30):逆立ちが大好きなオカヨシガモ
2025年3月11日 (itazu)

逆立ちしてお尻だけ水から突き出す
冬になると、藤沢市民病院近の境川で、逆立ちをしてお尻だけ水から突き出して、水底の餌を採っているカモを見かけます。オカヨシガモです。
オカヨシガモは、シベリアなどから日本に飛来する冬鳥で、マガモ、コガモなどカモの仲間です。
体長は50cmくらいで、カルガモやマガモより少し小さく、コガモより大きい。

境川で見られるのは珍しく、コガモ、カルガモなど他の水鳥に混じっていることが多い。
非潜水カモ類で逆立ちをしながら水草などを採食します。
オス(左)は嘴が黒くお尻の羽が黒い。メス(右)の嘴は一部黄色い。



「ナポレオンハット」と呼ばれる派手な緑の頭羽をしている
(写真はウイキペディア「ヨシガモ」より転載)
「雄が地味」なことが特長
類似の鳥に、ヨシガモがいますが、より陸側の淡水域に生息することからオカヨシガモといわれるようです。ヨシガモの雄が、「ナポレオンハット」と呼ばれる派手な緑の頭羽をしている(写真左)のに対し、地味で際立った特徴がありません。オカヨシガモは「雄が地味」なことが特長といわれるほどです。
ただ、逆立ちをして水底の餌を食べる時、雄の黒い尾羽がよく目立ちます。「黒パンツ」をはいているようなこの姿が、この鳥の際立つ特徴かもしれません。
参考資料)ヤマケイ「野鳥」、「見たくなる、日本の野鳥420」主婦の友社。ウィキペディア他
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 ☑ 2024年3月9日