核兵器廃絶平和祈念像 (平和の母子像)
ーふじさわパブリックアート(14)ー
2025年4月30日 (itazu)
藤沢市内の公共空間に、銅像など芸術作品が、80点以上設置されています。これら“パブリックアート”を、「えのぽ」記者が、一点一点訪ね紹介してゆきます。

(14)核兵器廃絶平和祈念
(平和の母子像)
作者/ 熊坂 兌子
(くまさか なおこ)
奥田公園前広場



市民会館隣接の奥田公園前広場に、「平和の母子像」があります。ふくよかで優しいフォルムに、愛を育む命の深い営みを感ます。すべてを包み込むような一体感と新しい命を育てるたくましさを併せ持った不思議な彫像です。平和への希求が、優しさだけでなく命を守り育む強さが必要であることを訴えています。作者の熊坂兌子は、藤沢市出身の彫刻家です。2004年まで日本とイタリアを往来しながら作品制作を続けました。この彫像もイタリアで制作し、船で日本に運ばれたものです。なお、台座には16枚のレリーフパネルでできていますが、夫のサール・シュワルツ作で、世界地図や子供たちなどがモチーフとなっています。
(* 藤沢市アートスペース発行「もっともっと あるいて みつけて ふじさわパブリックアート散歩」(19)参照)
藤沢市内の公共の空間には、様々な芸術作品が、80点以上設置されいています。これら“パブリックアート”は、市民には、街中で通り過ぎに出会うなじみの作品となっていますが、全体としてどんなものがあるのかは、知らないままです。幸い、藤沢市アートスペースから「もっともっと あるいて みつけて ふじさわパブリックアート散歩」という冊子が、2025年4月に増補改訂されました。この冊子(増補改訂版)を手引きに、「えのぽ」記者が、一点一点訪ね紹介してゆきます。
冊子は、アートスペース、市民会館、市役所などで入手できます(無料)。
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 ☑ 2025年4月27日