デミター(豊かな実りをもたらす女神)
ーふじさわパブリックアート(22)ー
2025年8月31日 (itazu)
藤沢市内の公共空間に、銅像など芸術作品が、80点以上設置されています。これら“パブリックアート”を、「えのぽ」記者が、一点一点訪ね紹介してゆきます。

(22)デミター
(豊かな実りをもたらす女神)
作者/ サール・シュワルツ
(1912-2004)
長久保公園



デミターは、長久保公園のシンボルになっている作品です。公園の中心にある池にその姿を映しています。市のガイドブックによれば、デミターとはギリシャ神話に登場する穀物の栽培を人間に教えたとされる女神だそうです。中心の柱は、木の幹とも、両手を広げた人間のようにも見えます。もじゃもじゃとした針金の造形は、植物の増殖力や人間の創造力を表現しているのでしょうか。活性しようとする生命の力が感じられます。作者のサール・シュワルツは、奥田公園前広場の熊坂兌子作「平和の母子像」の台座の16枚のレリーフの作者でもあり、熊坂兌子の夫です。
(* 藤沢市アートスペース発行「もっともっと あるいて みつけて ふじさわパブリックアート散歩」(17)参照)
藤沢市内の公共の空間には、様々な芸術作品が、80点以上設置されいています。これら“パブリックアート”は、市民には、街中で通り過ぎに出会うなじみの作品となっていますが、全体としてどんなものがあるのかは、知らないままです。幸い、藤沢市アートスペースから「もっともっと あるいて みつけて ふじさわパブリックアート散歩」という冊子が、2025年4月に増補改訂されました。この冊子(増補改訂版)を手引きに、「えのぽ」記者が、一点一点訪ね紹介してゆきます。
冊子は、アートスペース、市民会館、市役所などで入手できます(無料)。
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 ☑ 2025年8月28日












