藤澤浮世絵館で新しい展示が始まったというので見に行ってきました。展示のテーマは「国貞の東海道と江の島」。
藤澤浮世絵館展示「国貞の東海道と江の島」
藤澤浮世絵館で新しい展示が始まったというので見に行ってきました。展示のテーマは「国貞の東海道と江の島」。歌川国貞(三代豊国)の描いた東海道作品を中心に展示されています。 |
企画展示コーナーは『役者見立東海道』『東海道景色入女画』を展示 |
企画展示コーナーでは、歌川国貞(三代豊国)が、東海道の宿場風景と人気役者を描いた『役者見立東海道』と、「美人東海道」の名で親しまれている『東海道景色入女画』のシリーズが展示されています。 『東海道景色入女画』は歌川広重の代表作『保永堂版東海道』の景色をもとにして描かれているのが特徴で、今でいう「コラボレーション企画」です。広重・国貞双方のシナジー効果による売り上げ増を狙った版元の戦略がうかがわれるとのことです。 |
江の島コーナーは国貞や国貞の門人たちの描いた江の島作品を展示 |
江の島コーナーでは、国貞の描いた江の島作品を中心に、国貞の門人たちが描いた作品も展示されています。展示説明によると、人物は国貞と国貞門下の絵師が描き、背景は、名所絵を得意とした得意とした広重やその門人たちが描くといった、各絵師がその得意分野を活かして一つの作品を仕上げていった様子がうかがえるとのことです。 企画展示コーナーと江の島コーナーの2つのコーナーで、江戸時代末期の浮世絵の巨匠「国貞」とその一門による浮世絵作品の数々を堪能することができます。 |
歌川広重 蔦屋版東海道より「見附(天竜川舟わたし)」 |
東海道五十三次コーナーでは、前回展示に引き続き、「蔦屋版東海道の旅2」として、歌川広重の「蔦屋版東海道」の見附から京にかけての作品が展示されています。また、藤沢市の花「藤」や藤沢市の鳥「カワセミ」を描いた広重の花鳥画も展示されていますので、あわせてお楽しみいただけます。 ※浮世絵の画像(1枚)はチラシよりスキャンしたため不鮮明なところがあります。ご容赦願います。実物は是非藤澤浮世絵館でご覧ください。 「国貞の東海道と江の島」は、7月17日(月・祝)まで展示されます。 展示最終日前日の7月16日(日)には、学芸員による見どころ解説が行われます。興味のある方は是非お越しください。 ○学芸員による見どころ解説 |
学芸員による展示作品についてのわかりやすい見どころ解説 |
また、特別企画として、浮世絵随談「国貞の美人絵の背景に広重の東海道が!?」が6月24日(土)に行なわれます。定員は80名で参加者募集中です。 |
詳しくはえのぽイベント情報(下記)をご覧ください。 http://www.enopo.jp/lecture-seminar/event/4555-2017-06-24.html なお、藤澤浮世絵館の公式ホームページ(下記)では、展示作品の解説を掲載しています。あわせてご覧ください。 |