江の島の植物・コウヤマキコウヤマキは日本の特産種で、樹高は20~30メートル以上に達する高木です。江の島では江の島大師の境内に十数本のコウヤマキが・・・
江の島の植物・コウヤマキ
2018年2月7日 写真&文: 坪倉 兌雄
コウヤマキ(高野槙)は日本の特産種で、Ⅰ科Ⅰ属Ⅰ種の常緑針葉樹です。幹は直立して樹高は20~30メートル以上に達する高木で、雌雄同株、本州の福島県以西から四国、九州に分布しますが、関東には自生していません。
江の島では江の島大師の境内に十数本のコウヤマキが植栽されており、およそ5㍍の高さに達しています。円錐樹形で樹皮は灰褐色~赤褐色に、縦に裂けて表面は帯状に薄くはがれます。枝には長枝と短枝があり、長枝には小さな鱗片葉が螺旋状につき先端で輪生し、その葉腋から出た短枝の先端に10~14㌢の線状葉が10~50本つきます。葉は2枚が合着したもので、両面の中央にみぞがあり、表面は光沢のある濃緑色、裏面は淡緑色で中央に白い気孔帯があり、葉の先端がやや凹みます。気孔帯とは主として呼吸、炭素同化、蒸散作用などのための気体の通路と考えられています。
江の島では江の島大師の境内に十数本のコウヤマキが植栽されており、およそ5㍍の高さに達しています。円錐樹形で樹皮は灰褐色~赤褐色に、縦に裂けて表面は帯状に薄くはがれます。枝には長枝と短枝があり、長枝には小さな鱗片葉が螺旋状につき先端で輪生し、その葉腋から出た短枝の先端に10~14㌢の線状葉が10~50本つきます。葉は2枚が合着したもので、両面の中央にみぞがあり、表面は光沢のある濃緑色、裏面は淡緑色で中央に白い気孔帯があり、葉の先端がやや凹みます。気孔帯とは主として呼吸、炭素同化、蒸散作用などのための気体の通路と考えられています。
花期は4~5月、雄花は枝先に20~30個が固まってつき、雌花は1~2個つきます。
球果は長さ8~12㌢の楕円形で、受粉した翌年の秋に成熟します。種子は卵形で長さは約1㌢、周囲に狭い翼があります。
コウヤマキは木曽五木(きそごぼく)の一つで、ほかにヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロがあります。また高野六木(りくぼく)にも選ばれており、コウヤマキのほかにヒノキ、ツガ、モミ、アカマツ、スギがあります。コウヤマキは仏事にも用いられます。コウヤマキの材は緻密で腐食しにくく、良質の建築材や木工材に用いられ、また樹形の美しさから社寺林や公園樹、庭園樹として植栽されます。名前は和歌山県の高野山に多く見られることに由来し、別称をホンマキ(本槙)ともいいます。
球果は長さ8~12㌢の楕円形で、受粉した翌年の秋に成熟します。種子は卵形で長さは約1㌢、周囲に狭い翼があります。
コウヤマキは木曽五木(きそごぼく)の一つで、ほかにヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロがあります。また高野六木(りくぼく)にも選ばれており、コウヤマキのほかにヒノキ、ツガ、モミ、アカマツ、スギがあります。コウヤマキは仏事にも用いられます。コウヤマキの材は緻密で腐食しにくく、良質の建築材や木工材に用いられ、また樹形の美しさから社寺林や公園樹、庭園樹として植栽されます。名前は和歌山県の高野山に多く見られることに由来し、別称をホンマキ(本槙)ともいいます。
2018年5月8日