魚の話 3月号片瀬漁港の横、片瀬西浜からの富士もだんだんと霞がかかって見える季節になりだんだんと水がぬるみ始める3月です。
魚の話 3月号
2018年3月6日 (M.Takizawa)
片瀬漁港の横、片瀬西浜からの富士もだんだんと霞がかかって見える季節になりだんだんと水がぬるみ始める3月です。早く暖かくなれと待ち遠しい思いです。
湘南は海の近くでもあり温暖な気候に恵まれているせいか、魚好きな方がたくさん住んでいたようです。
さすらいの凄腕漁師を書いた「さすらいの波太郎」や直木賞を受賞した「秘伝」などの魚好 きな小津組の映画監督で作家の高橋治さんは、辻堂駅西口の「魚勝」をひいきにしていてお 店からうるさがられていたとエッセイで書いています。
さすらいの凄腕漁師を書いた「さすらいの波太郎」や直木賞を受賞した「秘伝」などの魚好 きな小津組の映画監督で作家の高橋治さんは、辻堂駅西口の「魚勝」をひいきにしていてお 店からうるさがられていたとエッセイで書いています。
直木賞作家の美食家で有名な立原正秋さんは、江の島に隣接する腰越に住んでいた昭和40年代、腰越の小さな街に7件の魚屋、2件の干物屋、1件の魚市場があり路地を歩くと魚を焼い ている匂いがする。3月になると店先には一斉に新ワカメが並び家々の庭にはワカメを干している風景が見えると随筆で書いています。
日本テレビで懐かしの名番組「11PM」に出演し、大橋巨泉氏とともにそれまでマイナーだった釣りを一気にメジャーな趣味に押し上げ、釣りブームの火つけ役となった服部名人こと 服部義郎さんは、辻堂駅近くにあった釣具店で時々でお見かけしたことがありました。あるイベントで服部名人の繊細で美しい釣りの仕掛けを見せてもらったときはこれが道具なのかとうっとりした記憶があります。
湘南はサーフィンや江の島でのオリンピックのセーリングなどでオシャレなイメージがありますがもともとは漁業の盛んな魚の街でもあり、今でも地元の魚にこだわった料理を出すお店も沢山あります。片瀬漁港の直売所では早朝から良い魚を求めてクーラーボックスを置いて順番待ちをして魚を仕込んだりしています。
漁港の直売所では、今の時期、イカやカタクチイワシ、アジなどが並びワカメやメカブ等もありました。カタクチイワシは10センチくらいで、小ぶりでしたが港の直売所では輸送や流通という時間がかからないのでイワシも身がそり返るほど新鮮です。手開きにして生姜醤油でつまみながら、弱火のオリーブオイルでじっくり1時間ほどでオイルサーディンを作りました。ちょ っと醤油を垂らしてソーダで割ったウイスキーのおともに言うことなしでした。
青魚の代表格のイワシですが味よし、値段安し、もちろん身体にもよしです。
「おいしい藤沢産」のメールマガジン「おいしい藤沢産通信2018年3月号」の 「お魚の一口知識」を加筆修正し掲載しています。
2018年5月8日