ブルーノ・ムナーリ展没後20年を迎える「ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ」展が、4月7日~6月10日まで神奈川県立近代美術館 葉山で開催されている。
ブルーノ・ムナーリ展
2018年5月31日 (itazu)
没後20年を迎える「ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ」展が、4月7日~6月10日まで神奈川県立近代美術館 葉山で開催されている。
ブルーノ・ムナーリ(1907~1998)はイタリアの美術家でデザイナー。画家、彫刻、グラフィックデザイン、インダストリアルデザイン、発明家、著述家、児童教育など幅ひろい分野で、独創的な活動を繰り広げた異才で、「現代のレオナルド」と言われるほどデザイン分野での影響力は著しい。
日本では特に絵本作家としてのムナーリがよく知られている。息子のための面白い本が見つからなかったことがきっかけとなり、従来、絵本は物語が言葉で語られ絵はその説明としての挿絵に過ぎなかったが、視覚のイメージの連続として構成する試みをした人である。
藤沢市の図書館でも「1945年シリーズの絵本」「仕掛け絵本」やロングセラーの「太陽をかこう」「木をかこう」なども閲覧できる。ありきたりの「太陽」や「木」の描き方ではなく、子供たち一人一人の異なる創造力を引き出そうとする。
展示では、読めない本、役に立たない機械、折り畳みのできる彫刻、チューブ型照明、座れない椅子、手指の機能を持ったフォークなど、意表を突くムナーリの造形の創造力が、すべての作品において余すことなく発揮されている。
© Bruno Munari. All rights reserved to Maurizio Corraini srl. Courtesy by Alberto Munari
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2018年05月31日