続・湘南のお地蔵さま20南足柄市の大雄山駅からバスで、苅野駐在所の近くに石造物群の中に、お顔だけでなく全身真っ白なお地蔵さまが祀られている。
続・湘南のお地蔵さま(20)『白地蔵』
2018年8月6日 (記事:江ノ電沿線新聞8月号)
『白地蔵』南足柄市 弘西寺 中島淳一
白地蔵
旧東海道に面した藤沢市城南に「おしゃれ地蔵」と呼ばれる石仏が祀られる。お顔に化粧をした愛らしいお姿だが、実はお地蔵さまではなく男女寄り添う双体の道祖神である。
同じように化粧地蔵の別名を持つお地蔵さまが、南足柄市の大雄山駅程近くに安置される。駅から内山・地蔵堂行きのバスに乗り、十分程の苅野駐在所で降りる(本数は少ない)。少し戻ると左側に石造物群があり、その中にお顔だけでなく、全身真っ白なお地蔵さま「白地蔵」が祀られる。
この地蔵尊は石の祠(ほこら)に納められ、安産と授乳に霊験あらたかだと伝えられる。願を掛け、願いが叶うとそのお礼にうどん粉(小麦粉)をお地蔵さまの全身に塗り付けるのである。この付近には化粧(けわい)坂という古い地名も伝わり、この珍しい信仰がいにしえより続いていることを物語っている。
この辺りには奈良・平安時代より続く足柄古道が通っており、江戸時代には東海道の裏街道として賑わったようである。またこの足柄地方には金太郎伝説も伝わり、その母親もこの白地蔵に願を掛け、そのおかげであのように力持ちで元気な子が育ったのかもしれない。そんな物語を思い起こさせる、緑豊かな山間(やまあい)の地蔵の里である。
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同じように化粧地蔵の別名を持つお地蔵さまが、南足柄市の大雄山駅程近くに安置される。駅から内山・地蔵堂行きのバスに乗り、十分程の苅野駐在所で降りる(本数は少ない)。少し戻ると左側に石造物群があり、その中にお顔だけでなく、全身真っ白なお地蔵さま「白地蔵」が祀られる。
この地蔵尊は石の祠(ほこら)に納められ、安産と授乳に霊験あらたかだと伝えられる。願を掛け、願いが叶うとそのお礼にうどん粉(小麦粉)をお地蔵さまの全身に塗り付けるのである。この付近には化粧(けわい)坂という古い地名も伝わり、この珍しい信仰がいにしえより続いていることを物語っている。
この辺りには奈良・平安時代より続く足柄古道が通っており、江戸時代には東海道の裏街道として賑わったようである。またこの足柄地方には金太郎伝説も伝わり、その母親もこの白地蔵に願を掛け、そのおかげであのように力持ちで元気な子が育ったのかもしれない。そんな物語を思い起こさせる、緑豊かな山間(やまあい)の地蔵の里である。
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2018年8月6日