江島詣-弁財天信仰のかたち
風光明媚な景観や新鮮な魚介類で知られる江の島は日本でも屈指の観光地です。江の島は江戸時代までは、神仏習合の「弁財天」を祀る島でした。江戸時代中期以降、江戸庶民に「江島詣」が人気となりました。江の島の繁栄を支えた弁財天信仰の変遷を、その由来を伝えた「江嶋縁起」や様々な資料、浮世絵などをもとに紹介しています。
目次は下記のとおりです。
第Ⅰ部 江島弁財天信仰と江島縁起の世界
弁財天信仰の多様性/「縁起」の中の江島
第Ⅱ部 中世の「江島」の世界
中世都市鎌倉と霊所の江島/戦乱の世と江島弁財天
第Ⅲ部 江戸幕府と江島弁財天の格式
江戸将軍家と江島弁財天信仰/江島弁財天別当と島内秩序の確立/惣別当岩本院の格式
第Ⅳ部 江島弁財天信仰のひろまりと「江島詣」
杉山検校と吉永升庵/江島御師の活躍と旦那場/開帳の開催と大都市江戸/「江島詣」~道中と島内の巡覧/「江島詣」と浮世絵~浮世絵を読む
第Ⅴ部 明治維新とその後の江島
江島弁財天と神仏分離
○本についての情報:
◇著者:鈴木良明
◇出版社:株式会社 有隣堂
◇価格:1,000円+税(=税込1,080円)
◇出版年月:2019年2月15日
◇ページ数:221ページ
◇参考情報:藤沢市の図書館で5冊所蔵
※著者の鈴木良明氏は、鎌倉国宝館館長および藤澤浮世絵館運営委員です。
(2019/4/18 文責:Tanbakko)