くだものは、ナシやブドウがもうすぐ収穫の時期を迎え、多くの人たちが直売所を訪れて賑わう季節になります。
8月は上旬から「幸水」が出回りますが、消費地に近いという利点を生かし、樹上で熟したおいしいナシが、生産者直売所やJAの大型直売所「わいわい市」で販売されます。「幸水」の収穫が終わると「豊水」「秋月」と晩成品種に切り替わっていきます。品種の違いを味わってみるのも楽しみ方の一つです。毎年、夏休み明けの小学校給食に藤沢のナシが使用されており、児童たちにも大人気です。
藤沢で生産されるくだものの中で、特に人気が高いのが「藤稔」です。「藤稔」は藤沢生まれの大粒のブドウで、市内果樹農家が最も力を入れているブドウの品種のひとつです。「藤稔」は酸味が少なく、粒が大きいのが特徴です。皮がむきやすいのでお子様も簡単に食べられます。収穫は8月中旬から始まります。悪天候にも負けず、手塩に掛けて育てられたおいしい「藤稔」をぜひご賞味ください。
ブドウの中で最近注目されているのが「シャインマスカット」です。国の研究機関である農研機構が、「安芸津21号」と「白南」という2つの品種を掛け合わせて育成した、大粒で食味良好なブドウです。果皮は黄緑色でマスカットの香りがします。藤沢では平成22年に市内の22果樹園で「シャインマスカット」を導入しましたが、その時の樹がたくさんの実をつけるまでに成長し、藤沢の新たな名産品になろうとしています。「シャインマスカット」の収穫は「藤稔」より少し遅く、9月上旬頃から約1か月です。
藤沢市では毎年、市内の果樹生産者が技術と工夫を重ねて育てたナシとブドウを持ち寄ってその品質を競い、藤沢産のくだものを紹介する品評会と直売会が開かれています。今年は新型コロナウイルス感染防止のため品評会は非公開ですが、直売会は8月20日9時からイトーヨーカドー湘南台店で行われます。参考までに昨年受賞したナシとブドウを紹介します。
*2019年度の受賞
https://oishiifujisawa.jp/
情報提供 : 藤沢市農業水産課、JAさがみ藤沢市果樹部、河原園、しぶや果樹園