江の島の植物・ハマアカザ北海道~本州の海岸の砂地などに生え、江の島では海辺の岩場や砂地、広場の片隅などで見ることができます。
江の島の植物・ハマアカザ
2021年01月10日 写真&文: 坪倉 兌雄
ハマアカザ(浜藜)Atriplex subcordataはヒユ科ハマアカザ属の1年草で、北海道~本州の海岸の砂地などに生え、江の島では海辺の岩場や砂地、広場の片隅などで見ることができます。茎は青色~茶褐色を帯び、直立または斜上して高さは40~60㌢になり、よく枝を分けます。葉は互生して葉柄があり、質はやや厚く、三角状の長卵形~披針形、長さは2~8㌢、幅2~4㌢に、基部はくさび形、縁には上向きの裂片があり、その上部の縁には不揃いの粗い鋸歯があり、葉の先端は尖ります。茎の先端につく葉はやや小形で全縁、先端は尖り、裏面はやや白みを帯びます。花期は8~11月、花穂は上部の枝先や葉腋につき、雄花と雌花が混在します。
雄花の花被片は5枚で雄しべは5個、雌花には花被片はなく、卵形~三角形の小苞があり、花後2個の苞がさらに大きくなって果実を包みます。名前はアカザの仲間で浜辺によく生育することに由来します。
同じヒユ科アカザ属の仲間に、コアカザ(小藜)があります。コアカザはユーラシア大陸原産で、古い時代に帰化した植物とされ、江の島の道路わきや空き地などの草むらで見ることができます。茎、葉など、草姿はハマアカザによく似ています。茎は直立して高さは30~60㌢になり、よく分枝します。葉の長さは2~5㌢、幅1~3.5㌢の三角状披針形で先端は鈍頭、縁に粗い鋸歯があります。花期は6~8月で、ハマアカザの8~10月に比べて早いことから識別することができます。
同じヒユ科アカザ属の仲間に、コアカザ(小藜)があります。コアカザはユーラシア大陸原産で、古い時代に帰化した植物とされ、江の島の道路わきや空き地などの草むらで見ることができます。茎、葉など、草姿はハマアカザによく似ています。茎は直立して高さは30~60㌢になり、よく分枝します。葉の長さは2~5㌢、幅1~3.5㌢の三角状披針形で先端は鈍頭、縁に粗い鋸歯があります。花期は6~8月で、ハマアカザの8~10月に比べて早いことから識別することができます。
2021年01月10日