Artists in FAS 2021
藤沢市アートスペース(FAS)は、制作・展示支援プログラム「Artists in FAS2021入選アーティストによる成果発表展」を開催
藤沢市アートスペース(FAS)は、制作・展示支援プログラム「Artists in FAS2021入選アーティストによる成果発表展」を開催
Artists in FAS2021入選アーティスト
による成果発表展
2021年11月1日 (itazu)
藤沢市アートスペース(FAS)では、制作・展示支援プログラム「Artists in FAS2021入選アーティストによる成果発表展」を開催しています。
会期2021年10月23日(土)~2022年1月16日(日)
「Artists in FAS」はFASが、毎年、全国のアーティストたちから作品プランを募集し、制作の場と発表の機会を提供するアーティスト・イン・レジデンスプログラムで、今年は6回目となります。
今回は、応募数66件の中から、外部審査員OJUN氏(画家)、金澤韻氏(現代美術キュレーター)によって、絵画、木彫、インスタレーション、映像など様々な技法を手掛ける4名の方が選ばれました。
プロフィールなどはArtists in FAS 2021入選アーティストによる成果発表展 を参照。
各アーティストの作品を紹介します。
1.栗田大地(KURITA Daichi) 《不動のようで蠢(うごめ)いている》
藤沢の歴史や文化、人物、風景などを楠の木に刻んだ作品。
会場を訪れた時は、作者は彫刻の足の部分を制作中でした。
背面側にも手や顔がある複合的な塊で、まさに「様々な事柄が錯綜し、矛盾を孕みながら存在している」(作家ステートメントより)作品です。
特に、正面の顔の下に刻まれた手の表情が美しく印象的でした。顔も、半分は仮面を意識して彫られている、
と作者からうかがいました。
現物は、写真ではうかがえない存在感、迫力があります。
2.井上拓哉(INOUE Takuya) 《別人》
「私たちは境界を引くことであらゆる存在を明確にしてきたが、だからこそ息苦しく感じるかもしれない。
この境界を知覚し、境界を溶かす。「自分」から「別人」になる、そうすることで次の現象へと連鎖をつなげようとする。そうやって私は絵を描いている。」と作者は述べています。
会場は、作品を桟橋の上から見たり、下りて見たりするようなつくりになっていて「境界」をあいまいに感じさせます。
この境界を知覚し、境界を溶かす。「自分」から「別人」になる、そうすることで次の現象へと連鎖をつなげようとする。そうやって私は絵を描いている。」と作者は述べています。
会場は、作品を桟橋の上から見たり、下りて見たりするようなつくりになっていて「境界」をあいまいに感じさせます。
3.宙宙(CHU CHU)《無題》
展示会場から見える富士山や丹沢などの山々の水は、相模川を通って、相模湾へと流れ出るそうです。
今回の展示では、その山々を背景に、会場の蛇口から溢れ出る相模川の水と相模湾の海岸に流れ着いた漂流物で、この地域の自然を形にしたインスタレーション作品を展開しています。
今回の展示では、その山々を背景に、会場の蛇口から溢れ出る相模川の水と相模湾の海岸に流れ着いた漂流物で、この地域の自然を形にしたインスタレーション作品を展開しています。
4.羅絲佳(LUO Sijia)《Info.Shadows in Fujisawa》《赤と黄色いのやつ》
《赤や黄色いのやつ》の一部
「非視覚的芸術のあり方を作品に取り込み、自分の作品を追及している」と作者は述べています。
上記作品は、《赤や黄色いのやつ》の一部。中華街の店舗の看板でよく見られる「大」の文字が看板から脱け出し街を歩き出すアニメーション映像。
もう一つの影の作品《Info.Shadows in Fujisawa》とともに視覚の裏側にあるものを考えさせる映像作品。
上記作品は、《赤や黄色いのやつ》の一部。中華街の店舗の看板でよく見られる「大」の文字が看板から脱け出し街を歩き出すアニメーション映像。
もう一つの影の作品《Info.Shadows in Fujisawa》とともに視覚の裏側にあるものを考えさせる映像作品。
記事編集に際しては諸権利等に留意して掲載しております。 2021年11月03日